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東京歯科大学 千葉病院

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哺乳の障害と改善

哺乳の障害と改善

哺乳は口唇裂・口蓋裂の赤ちゃんにとって、生まれてすぐに生じる大きな問題の一つです。
赤ちゃんがミルクを飲む場合、まず下顎を後下方にずらして口の中を陰圧にします。ついで舌の前方部で乳首を硬口蓋(上あご)に圧迫してミルクを押し出します。しかし、口唇裂・口蓋裂があると、口と鼻が交通しているために口の中を十分に陰圧することが出来ず、吸う力が弱くなります。また十分に乳首を圧迫することができないので、ミルクを飲むのに時間がかかったり、哺乳量が減ったりします。
当院ではこのような哺乳障害を改善するために、ホッツレジン床というプレートを上顎に装着します。このホッツ床は、赤ちゃん一人一人のお口の型をとって作りますので、いわばオーダーメードです。この床に赤ちゃんが慣れ、哺乳を簡単にするには、出来るだけ早い時期に床を装着するのが都合がいいとされています。

口腔内の型イメージ

出生後なるべく早期に口腔内の型を取ります。

口蓋床イメージ

その型を元にHotz 口蓋床を作製します。

Hotz 口蓋床を装着したところです。

スムーズな哺乳が可能となります。

Hotz 口蓋床には顎発育誘導という役目があります。

顎裂部を誘導させたい方向に削り込みます。

石膏模型イメージ

左は出生後まもなく、右は生後4 ヶ月の石膏模型ですが、顎堤形態が整っているのがわかります。

また、この症例においては中間顎が著しく右側に偏位していますが、Hotz口蓋床の使用により口唇形成前には正中に整位しています。

口唇形成イメージ02