テーマ |
「歯学教育でのICTを活用した学習評価」 |
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日 時 |
平成21年3月28日(土) 13:30〜17:20 |
場 所 |
東京歯科大学水道橋校舎 2階 血脇記念ホール |
参加者 |
92名 (本学教職員59名・他大学教職員18名・その他15名) |
発表およびフォーラムディスカッションにおいて
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「ICT環境を利用した心肺蘇生法の技能評価」 松浦信幸(東京歯科大学)
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- 本システムによって、コンピューター内に記録された実習データと映像並びに評価シートの結果を実習後に繰り返しフィードバックに用いる事が可能で、心肺蘇生の基本的な技能と一連の流れに対する指導と評価が容易となった。
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効果的な心肺蘇生の技能の修得と評価が可能となるため、歯科医学教育における高い教育効果が期待できる。本システムの特徴である実習実技映像と評価シートを利用する形式は、高い再現性、客観性、視認性を有しており、他科での歯科医学教育の応用も充分有用であることが示唆された。
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「自動的および客観的評価が可能な 口内法エックス線撮影手技実習用シミュレータの開発」 佐野司(東京歯科大学)
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- 現在では、学生相互撮影実習については被曝低減の観点から撮影枚数が大幅に制限されるようになり、患者撮影実習では患者の協力が得られにくくなったことで自ずと撮影枚数が減少している。したがって、撮影実習は必然的にファントムを使用するシミュレーション実習を中心とせざるを得ない状況にある。
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シミュレーション実習であるならば、エックス線を使用せずに口内法エックス線画像を再現できるようなシミュレータを開発すれば、エックス線室外での実習、例えば登院前学 生を対象とする早期からの撮影実習が可能になる。また、シミュレータに撮影技術に対する自動評価機能を組み込めば、評価者に依存しない均一な評価が可能になる。実習者が自己判定を行いながら撮影手技を練習することもできるようになる。
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「ICT環境下での態度技能再評価システムの構築」 阿部伸一(東京歯科大学)
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- OSCEの態度評価に関する評価後の問題点(評価項目によって評価者間で評価が分かれる点など)克服するため、試験の様子を音声とともに映像として記録し、さらに評価者間で不一致がみられた項目に関して、簡便に抽出、再評価が出来るシステムを考案し、作成した。
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口頭試問のあり方と本システムの活用法に関しての質問があった。ひとつの基礎的生命現象についての説明を5分程度で学生に確かな基礎的キーワードを入れながら説明させ、本システムによって映像、音声を記録、終了後学生にフィードバックすれば、学生は断片的な知識だけでない、確かな理解ができるのではないかと回答した。
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「ICTを活用した学習の再評価システム−形成的評価と総括的評価−」 村上聡(東京歯科大学)
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学習の評価については、公平かつ客観的であるとともに迅速性が求められている。ICTを活用した形成的評価として、Nintendo DS Lightを用いたオンライン小テストシステム(DenTest)について、および試験問題データベースを用いた総括的評価としての総合学力試験について発表した。
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Nintendo DS Lightを用いた形成的評価(DenTest)においては、無線LANを用いてデータベースにアクセスする場合、学生はいつでもアクセスすることができるのか。形成的評価、総括的評価のほかにもCBTなど試験問題のデータベースを作成する機会が多くなることについて、教員側に負担がかかり過ぎないか。などの質問があった。DenTestのサーバーは小テストを実施するために教員が任意に公開するものであること、また、データベース作成に関しては、客観的かつ迅速な評価を行える効果について認識されているところであるが、なお一層の理解と協力を得るための説明も必要であると回答した。
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等の発表に対し、質問・意見をいただきました。
今後本学の特色GP事業を今回いただいた意見を盛り込みながら推進していきたいと考えています。
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