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羊膜移植の適応疾患について

コンテンツ

羊膜移植とは

羊膜移植は、帝王切開をうける妊婦さんより同意を得てご提供頂いた羊膜を冷凍保存し、眼疾患患者の眼表面へ移植する術式で、「難治性眼疾患に対する羊膜移植術」に関しては、2014年4月より保険収載がみとめられています。

羊膜移植の適応については、眼科の医師が判断します。以下の適応疾患でも、羊膜を使用しない場合もあります。

<適応疾患>

適応疾患
適応疾患

  • 再発翼状片
  • 角膜上皮欠損(角膜移植によるものを含む。)
  • 角膜穿孔
  • 角膜化学腐食
  • 角膜瘢痕
  • 瞼球癒着(スティーブンス・ジョンソン症候群、眼類天疱瘡、熱・化学外傷瘢痕その他の重症の瘢痕性角結膜疾患を含む)
  • 結膜上皮内過形成
  • 結膜腫瘍その他の眼表面疾患

羊膜移植の種類

羊膜を用いた眼表面手術には、以下の3通りがあり、各々期待する機序と適応疾患が異なります。

羊膜移植術
(羊膜グラフト)
  • 羊膜を強膜、あるいは角膜実質上に移植し、新しい基質を供給することで、再生する角結膜上皮の適切な分化・増殖を図る
  • 適応疾患:角結膜上皮疾患、再発翼状片、眼表面の腫瘍性疾患、水疱性角膜症 等
羊膜充填術
  • 羊膜を代用実質として使用する
    術後半年は実質と一体化し、いずれは実質組織と入れ替わる
  • 適応疾患:角膜小穿孔、非感染性の角膜潰瘍 等
羊膜被覆術
  • 羊膜を一時的なカバーとして用い、上皮化させるとともに、消炎をはかる
    患者さんの角結膜上皮は、羊膜下に伸展し、羊膜は通常1~2週間で除去する
  • 適応疾患:保存的治療に抵抗する遷延性上皮欠損、栄養障害性潰瘍、角膜化学外傷の急性期 等

(日本角膜移植学会「羊膜移植術ガイドライン」より)

手術や適応に関してのご質問・ご相談をご希望の患者さんは、眼科を受診してください。

ご質問・ご相談をご希望の患者さんは、眼科を受診してください。