2025年9月6日（土）から7日（日）に、ベルサール汐留（東京都中央区）で開催されたNational Osteology Symposium Tokyo 2025のポスターセッションにおいて、歯周病学講座の森 心汰大学院生が基礎研究部門のBest Poster Award（最優秀発表賞）を、銅冶賢吾大学院生がOutstanding Poster Award（優秀発表賞）を受賞した。受賞演題はそれぞれ、森大学院生：「Efficacy of fibroblast growth factor-2 in the treatment of periodontal defects in an osteoporotic model」、銅冶大学院生：「Effects of heated tobacco product extract on alveolar bone resorption and recovery in periodontitis mice and on epithelial cells and fibroblasts」であった。

　Osteology Foundationは、口腔組織再生（骨・軟組織）分野の研究支援と教育を通じ、科学と臨床の架け橋となることを目的とする国際的な非営利団体であり、世界各地で学術大会や教育プログラムを展開している。National Osteology Symposiumが日本で開催されるのは今回で3回目であり、今回はチューリッヒ大学のRonald Jung教授と本学歯周病学講座の齋藤　淳教授が大会長を務めた。国際的に著名な講師陣による講演やハンズオンセミナー、ポスターセッションなどが行われ、国内外から多数の参加者が集まり、活発な討論と交流が繰り広げられた。

　本受賞は、歯周組織再生および喫煙関連因子の口腔組織への影響に関する両大学院生の基礎研究が、学術的独創性と臨床的意義の両面で高く評価された結果である。今後も本研究成果を基盤として、より詳細なメカニズムの解明を進めることで、新たな歯周病の治療法の開発につながることが期待される。

受受賞した森 心汰大学院生（右）、銅冶賢吾大学院生（左）齋藤 淳教授