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2024.06.21
●水口祭り (苗代祭り)について
日本は「豊葦原瑞穂国 (とよあしはらみずほのくに)」と表現されています。 葦が生い茂り、稲穂が瑞々しく育って豊かな 国という意味です。水口祭りは稲作儀礼で稲作にとって一番大事なのは水です。種もみを撒いた日(地方によっては田植えが終わった後)に、田の神様に稲の生育を見守ってもらうために、田に水を取り入れる水口に土を盛り、季節の花や、ツツジ、栗、山吹などの小枝を立て、五万米(ごまめ)、焼米(やきごめ)、お酒などを供えます。小枝は田の神様を迎える依り代(よりしろ)で豊作を願います。 田の神様は春に里に降りてきて、秋には山に帰り山の神様になります。 ●展示物 コバノズイナ、芍薬(〈しゃくやく〉赤、ピンク)、オンシジュウム、カンパニュラ、 日本酒、五万米(田作り)、つくね芋、種もみ、 早苗、絣(かすり)の着物、豆絞り手拭、赤たすき、 ズッキーニ(黄色、緑、白)と丸形、人参、茗荷茸(みょうがたけ)、山椒の実、大蒜 (ニンニク) 日本酒 田の神様に供えます。 つくね芋 根がしっかりと根つきますように。 豆絞り手拭 一粒から沢山の実がなるので子孫繁栄を表し、 まめまめしく過ごせますように。 五万米 片口鰯の稚魚。昔、肥料として撒いたところ、五万俵の米が獲れたとのことから 豊作を願う縁起ものとし て。
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