講座の特徴
Feature
我が国で最初の法歯学教育・研究拠点
法歯学・法人類学講座は、1964年に我が国で初めて設立された法歯学研究機関として、半世紀以上にわたり歯学・医学・人類学を基盤とした法歯学教育・研究を担ってきました。
法歯学は、災害、事故、犯罪などにより身元確認が必要となる事例において、歯および顎顔面領域の科学的解析を通じて個人識別を行う法科学領域の1分野です。同時に、亡くなられた方一人ひとりの尊厳を守り、社会的正義の実現に寄与するという、極めて高い倫理性を有する学問でもあります。
本講座の最大の特色は、科学的厳密性と現場での実践性を両立させ、社会実装までを一貫して見据えた法歯学研究を行っている点にあります。
教育
Education


法歯学の知識と実践力を養う教育カリキュラム
本講座の教育の特徴は、歯学的知識のみに偏らない法歯学研究者の育成あるいは、警察歯科医をはじめとする法歯学実務の中核を担い、全国の歯科医師会において指導的役割を果たし得る人材の育成を目指しています。
法歯学では、全13回の講義を通じ、デンタルチャート作成実習を含めた法歯学の知識のみならず、関係法規や基礎的な法医学知識についても幅広く修得できるカリキュラムを整え、専門職として必要な基礎知識と倫理観を修得する教育を行っています。
研究
Research
基礎研究とフィールドワークを融合した実践的法歯学研究
本講座では、個人識別を中心とした研究を軸に、社会的実用性を重視した研究を実施しています。
基礎研究では動物実験やDNA型に関する研究、組織学的研究を通じて科学的精度の高い鑑定技術の開発に取り組むとともに、フィールドワークを積極的に取り入れることで、災害現場や事故現場など、限られた環境下でも実践可能な鑑定手法の開発に力を注いでいます。具体的には、咬傷鑑定の精度向上、多様な環境下で発見されたご遺体に応用可能な鑑定手法の確立に加え、死生観に関する研究も行い、人間や社会との関わりを探究しています。
こうした基礎研究とフィールドワークの両輪により、社会的実用性を兼ね備えた研究を実施できることが、本講座の大きな特色です。
<主な鑑定・研究テーマ>
- 咬傷鑑定の精度に関する研究
- DNA型鑑定の精度に関する研究
- 水中死体を対象とした死後経過時間推定に関する研究
- 光学印象装置を活用した個人識別に関する研究
- 死生観に関する研究
- ヒトを対象とした画像鑑定