講座の特徴
Feature

博士号取得 2020-2022年度 東京歯科大学Local, Global and Liberal Arts
歯科放射線学すなわち画像診断学は、体を傷つけることなく体内を可視化して患者さん一人一人の病態を診断します。初診時から経過観察まで最適な治療計画のために不可欠な分野です。
東京歯科大学歯科放射線学講座は “ローカル&グローバル”がモットー。講座員は、様々な歯科治療はもちろん、世界に通用する画像診断や放射線治療のプロフェッショナルをめざしています。
2015年に東京歯科大学に赴任した後藤多津子教授は、広く国内外にネットワークを持っています。歯学部・医学部をはじめ、工学、文学、農学、理学あるいは企業や国立博物館との連携、研究を通じて、様々な活動ができる楽しい講座です。
後藤多津子教授の前任地は大学歯学部ランキング3年連続世界1位の香港大学。加えてThe University of British ColumbiaおよびSickKids (Toronto University)での実経験も交え国際的かつ広い視野で人材育成を行っています。その成果のひとつとして、後藤教授が香港大学で指導したAndyがAward for Outstanding Research Postgraduate Student 2016-17で香港大学全学から表彰されました。また、本学学部生や大学院生らは、卒業論文や博士論文に取り組み、研究費の獲得や各種賞の受賞、さらには留学など、のびのびと活躍しています。
教授はIADR常任委員、IADR Diagnostic Science Group President(日本人初)や、日本学術会議 連携会員(基礎系、病態系および臨床系)としても活動し、国内外の歯科医師を広く支援しています。
柔軟なカリキュラム
東京歯科大学(歯学臨床系)としても、また日本歯科放射線学会としても初の女性教授であり、3人の子の母でもある後藤教授のもと、各人が希望や人生設計に応じた柔軟なカリキュラムを組み、基本から世界最先端までのびのびと学んでいます。
歯科放射線学OB・OGの進路
- 教授・准教授など大学教員
- 日本最大の医療法人理事長
- 上級医療公務員(厚生労働省、県)
- 一般歯科および私費特殊治療(歯周、インプラント、義歯、レジン充填等)
- 訪問診療のスペシャリスト
- 医科放射線科における頭頸部専門医
- 東大研究員
- 量研機構研究員
などがあり、後藤教授はこうしたOBOGを通じて講座に在籍する歯科医師の成長を支えながら、患者さん、学生にとってより良い環境を作っています。
教育
Education


学生さん一人一人に関わる教育
卒前教育
歯科臨床に大切な、画像診断、画像検査、放射線防護の知識や技能を、系統立てて理解し臨床に生かしていけるような学生教育をめざしています。
- 第4学年の講義
重要なポイントをまとめたプリントで、流れをつかみつつ理解を深めるよう促したり、active learningを応用し活気ある時間になるよう工夫しています。 - 第5学年の臨床実習
少人数対話型。実践的な臨床内容を懇切丁寧に教育しています。患者さんの撮影実習や、専用の医用画像モニターを用いてデンタルから3DCT、MRIまで症例読影を系統的に学びます。
その他、第2学年の医学英語、第4学年の病理学および第6学年の総合講義など、他講座と連携し学年に応じた丁寧な教育を行っています。
教授と教員の授業は、学生に高い評価を受けています。
卒後教育
日本歯科放射線学会や日本顎関節学会の指導医・専門医の指導のもと、グローバルな専門医をめざします。
- 講座所属の大学院生・臨床専門専修科生の臨床指導
- 臨床歯科研修医の指導
- 既卒の先生方を対象とした学内、学外での卒後研修や講演会
研究
Research


最先端の研究
画像診断で形態を見ることは当たり前となってきた今、感覚や機能など、いまだ見えないものが可視化され定量化されていけば、より多くの患者さんを救えるようになるでしょう。そのために多種多様な仲間と研究をする、これが当科の醍醐味です。
後藤教授は東京歯科大学研究プロジェクト(ウェルビーイングプロジェクト)の推進委員として研究のさらなる発展にも努力しています。
脳研究
- 口腔―脳機能と全身疾患(アルツハイマー病、糖尿病、高血圧、等)
- ヒトの感覚の可視化(脳機能MRI)
- 脳内ネットワークの解明と臨床応用(味覚・嗅覚、疼痛、咬合、スポーツ、嚥下リハビリ、他)
高齢者が歯を失うとアルツハイマー病のリスクが上昇することを当講座が世界で初めて解明!!
企業連携
- MRI先進機器開発
- 食育、健康食品開発、他
データサイエンス
臨床研究
- 重粒子線治療
- 病態の先進的画像診断(医放と連携)
(MRI、超音波診断、CT、CBCT、PET、X線画像など)
3D形態・機能診断
- 顎骨疾患、手術支援、力学的シミュレーションの研究 [CT、micro CT、3Dプリンタによる]
文化遺産の画像診断
その他
国内外の大学や研究機関とも連携した研究を展開しており、早い段階で留学することも可能です。後藤教授の幅広い経験と人脈、東京歯科大学の支援のもと、若手研究者の育成にも力を注いでいます。
臨床
Clinical
読影は指導医が確認
診療放射線技師と協力患者さんに寄り添う 高いレベルの画像診断を
診療放射線技師と協力しながら頭頸部の画像検査および画像診断を行っています。
外来や病棟からの画像検査依頼を受けて単純X線画像検査、歯科用CBCT検査、CT検査、超音波検査、MRI読影を行います。撮影後には若手が自分で読影診断報告書を作成し、それを指導医がチェックします。画像の向こうに病変に悩む患者さんがいることを忘れずに、疑わしい所見があれば主訴以外の病変についても的確に診断します。
読影診断報告書は翌診療日までに画像とともに院内ネットワークで配信されます。術後変化、推奨される追加検査や病理所見などについても丁寧にフォローをしています。
また、矯正歯科用のセファロ検査、インプラントのためのCT検査などは、外部医療機関からの依頼も受けています。
世界最高レベル、最新の機器を導入
- CBCTによるインプラント術前や埋伏歯の診断
- FPDによるセファログラフィ等の顔面頭蓋部X線検査および胸部X線検査等の全身検査(高画質 高速 低被曝)
- USによる顎顔面頸部の軟部病変や悪性腫瘍の頸部リンパ節転移を精密診断
- ポータブルエコーや遠隔診断システムによる在宅診療支援やテレワークについても準備を進めています。
資格およびカンファレンス
毎朝の症例カンファレンスや若手勉強会を開催し、診療技術および読影力の向上を図っています。
日本顎関節学会専門医研修施設
口腔放射線腫瘍認定医
PET 核医学歯科認定医