Department of Pharmacology

薬理学講座

Feature

薬理学講座の特徴

本学薬理学講座は薬物の研究に限らず、口腔顎顔面領域において治療に難渋する疾患に対して、新たな治療法や診断法を開発していくことを主眼に挑戦している。

現在着手している研究テーマは、
①先天性遺伝疾患に対する遺伝子治療
②顎骨損傷後の治癒過程における骨化様式のメカニズム解明
である。

共同研究者は、小菅康弘教授(日本大学薬学部)、梅澤明弘研究所長(国立成育医療研究センター)である。

Education

薬理学講座の教育

病態に対し適切な薬物投与を行うこと、投与された薬物による患者の生体反応や基礎疾患に対する影響、他の薬物との相互作用を正確に予測し、適切に対応することが歯科医師に要求される。薬理学は基礎科目の中でも最も臨床に近い学問の一つであり、薬理学で学ぶ基礎的概念(薬物の作用機序や薬物動態、薬物代謝を理解すること、薬理学を通じて生体・細胞の機能を理解すること)と臨床における薬物治療とは常にリンクしている関係にある。そのために、薬物と歯科・口腔外科治療とのつながりや、実際の治療における管理の要点等を盛り込みながら、基礎概念と臨床の実際が常に関わりあいをもった、いわば基礎臨床一体型教育を提供する。

講義は第3学年から行われる。また講義内容の理解を深めるために、第3学年の前期に実習も平行して行われる。また本実習の特色として、医療従事者が備えるべき資質の向上と、将来研究成果を発表するときを想定した訓練を行うため、論文抄読・グループディスカッションを実施していることがあげられる。第6学年では、歯科医師国家試験を意識した総合講義となるが、歯科医師国家試験で問われていることは歯科医師になる上での必修事項であり、歯科医師が修得すべきエッセンスが凝縮されていると考えている。したがって、関連科目と緊密な連携を図りながら、この総合講義を通じて、国家試験合格後も歯科医療に役立つような講義を展開する。

Research

薬理学講座の研究
薬理学講座の研究

1.低ホスファターゼ症の新規治療法開発

低ホスファターゼ症(HPP)は、組織非特異的アルカリホスファターゼの活性が低下することにより、骨や歯の石灰化不全、筋力低下、関節変形を惹起する先天性疾患である。本研究において、胎児期から成年期に至る各ライフステージにおいて、アデノ随伴ウイルスベクター、幹細胞、microRNA等を用いた革新的な治療介入の有効性を検証している。

2.歯根膜骨格幹/前駆細胞の骨代謝メカニズムへの寄与

歯根膜骨格幹/前駆細胞のひとつであるLepR陽性歯根膜線維芽細胞に着目し、抜歯窩の骨修復や、矯正力による歯の移動に伴う骨リモデリングへの寄与とそのメカニズムの解明に取り組んでいる。矯正歯科診療における臨床課題である歯根吸収の予防や効率的な歯の移動を可能とする新たな治療戦略の基盤研究に繋がることが期待される。