受賞情報 研究

髙橋彩波歯科衛生士 日本老年歯科医学会第37回学術大会において優秀ポスター賞を受賞

 2026年6月12日(金)から14日(日)に大阪国際会議場(大阪市)において開催された日本老年歯科医学会第37回学術大会にて、水道橋病院歯科衛生士部の髙橋彩波歯科衛生士が優秀ポスター賞(歯科衛生士部門)を受賞した。
 受賞演題は、「社会的フレイルを併存する口腔機能低下症患者に対し段階的な口腔機能管理を行い改善に至った症例」であった。事前抄録審査により、各カテゴリーから5演題が優秀ポスター賞候補として選出され、大会当日にコンペティションおよび質疑応答を経て決定された。
 近年、社会的フレイルを有する高齢者は増加傾向にあり、オーラルフレイルとの関連も示されていることから、口腔機能管理を行う上で積極的な介入が求められている。本演題では、社会的フレイルを併存する口腔機能低下症患者に対し、歯科衛生士がBio-Psycho-Socialモデル(BPSモデル)に基づき、患者の生活様式に合わせた段階的な口腔機能管理を行った症例を報告した。その結果、口腔機能低下症および社会的フレイルの改善が認められた。また、歯科医師による補綴治療に加え、歯科衛生士が患者の来院頻度や関心に応じて達成可能な小目標を設定し、段階的な口腔機能管理と社会的フレイルへの対応を行ったことが、口腔機能低下症および社会的フレイルの改善に大きく寄与したことが高く評価された。
 今回の受賞は、高齢者の口腔機能管理における歯科衛生士の専門性と、患者一人ひとりに寄り添ったきめ細かな支援の重要性を示す成果となった。今後も、歯科衛生士による包括的な口腔機能管理を通じて、高齢者の健康維持およびQOL向上へのさらなる貢献が期待される。

表彰式後に記念撮影を行う上田 貴之 教授、平野理事長、池邉 一典 日本老年歯科医学会第37回学術大会長、髙橋歯科衛生士、竜 正大 准教授(左から)