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麻痺の急性期(発症1ヶ月以内)

ウイルスが関与するベル麻痺(突発性麻痺)やハント症候群では、ステロイド剤や抗ウイルス薬などの薬物療法が中心で、側頭骨の骨管内での神経の絞扼を解除するための減荷術が行なわれる場合もあります。これらは、神経障害をなるべく最小限にするための治療です。

外傷や腫瘍により神経が切断や切徐された場合は、自然回復は期待できないので、神経移植や神経縫合などにより神経再建(顔面神経自体を修復する手術)を行ないます。

眼輪筋麻痺のために閉瞼障害(眼が閉じられない)となるので、角膜の乾燥を防ぐために、点眼薬・眼軟膏の使用や眼パッチでの遮蔽などによる角膜保護を、麻痺が回復し閉瞼可能となるまで、しっかり行なう必要があります。