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陳旧性麻痺(発症約1~1.5年以後)

麻痺発症後の経過が長く(発症約1~1.5年以上)、顔面表情筋の変性・萎縮が著明となった症例では、神経縫合術や神経移植術などの神経再建(顔面神経自体を修復する手術)は原則的には適応になりません。

麻痺により下垂した組織を物理的に引き上げたり形を整えたりする静的再建術や、顔面内で顔面神経支配でない咀嚼筋や体の別の場所から取った筋肉を顔面に移植して表情を再現させる動的再建術などを行ないます。形成外科的手技が非常に生かされる分野です。

麻痺はある程度回復したものの残ってしまった顔面拘縮や病的共同運動などの後遺症に対しては、静的再建術や神経再建、ボツリヌストキシン療法などを行ないます。