英世が35歳の時、ある一通の手紙が日本から届いた。それは、日本への帰国を催促する母からの手紙だった。年老いた母が、幼いころ習った字を一生懸命思い出しながら書いた手紙。一文字一文字から深い愛情が感じられ、幾度も読み返さずにはいられなかった。母 シカの手紙と親友 石塚三郎が撮った母の写真を見て、野口は帰国を決意した。大正4年9月5日に帰国。

母 シカの手紙

東京歯科医学専門学校の高山紀齋銅像の前で(9月23日)

血脇守之助宅を訪問(11月3日)

車上で血脇守之助の家族とともに(11月3日)

見送り、東京歯科医学専門学校関係者一同(11月4日)

大隈重信首相(中央)邸を訪ねた血脇守之助、野口英世一行(11月3日)
右から小林 栄、塩沢博士、石塚三郎、下村宏台湾民政長官、大隈重信伯爵、
血脇守之助、野口英世、大隈常信、市島謙吉