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東京歯科大市川総合病院サイト

麻痺の早期(発症1ヶ月から約1年まで)

神経の回復を促すためのリハビリや、後遺症予防のためのリハビリを行いながら神経回復を待ちます。

薬物などによる保存的治療やリハビリ治療を行なっても改善しない顔面神経麻痺や、麻痺が重症で予後不良と予想される場合は、神経再建(顔面神経自体を修復する手術)を行ないます。この場合、顔面神経自体の再生を阻害しないように、顔面神経はそのままで神経の側面に別の神経を縫合(神経端側縫合)します。

神経再建(顔面神経自体を修復する手術)は、麻痺発症後の経過が短く(約1年以内)、まだ顔面表情筋の変性・萎縮が著明でない症例に適応になります。自然回復がある場合は経過を見ますが、より早期に行なった方が成績は良く、予後が非常に不良と予想される場合には半年程度で行なう場合もあります。

点眼薬・眼軟膏・眼パッチなどだけで充分に角膜保護ができず角膜炎などを併発する場合は、閉瞼障害を改善させるため眼瞼部の小手術を行なう場合があります。