本文へ
2025年(令和7年)6月からセンター長代行を拝命いたしました。東京歯科大学千葉歯科医療センターは、1981年に開設された千葉病院を引き継いで2021年3月に開設されました。千葉病院開設以来44年目を迎えた現在まで、良質な医療の提供、優秀な歯科医師の輩出に貢献してまいりました。 我が国では、2007年に高齢化率が21%を超えて世界最速で超高齢社会に突入し、その後も2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。その結果、健康寿命の延伸と健康格差の縮小のために、口腔の健康と全身の健康の関わりが謳われております。口腔の健康は、口から食べる喜び、話す楽しみを保つ上で重要であり、生活の質の向上にも大きく寄与していることから、充実したライフステージを送るために高い注目が集まっています。 このように、人口構造の変化に伴い患者様の医療に対するニーズに新たな方向性が生じていることに加え、医療DXの取り組みが不可欠となってきました。つまり医療分野でのデジタル・トランスフォーメーションを通じて、保険・医療・介護の各プロセスにおける情報やデータを活用し、病気の予防促進や良質な医療および介護を実現するため、社会や生活の形を変えることが求められております。本センターでは、このような動向に合わせて、小児・成人・高齢者の各ライフステージにおいて最適な医療を提供できるよう、各職種が連携をとりながら、日々務めております。また、在籍する歯科医師は専門領域における適切な教育を受け、十分な知識・経験のもとに診療ガイドラインに沿った最も信頼性の高い最先端の医療を提供いたします。 併せて、本センターは歯学部学生、短期大学学生、及び研修歯科医を対象とした教育施設としての機能を有しております。特に、歯学部学生は一定の技能と知識を習得した臨床実習生(歯学)として診療チームに参加し研鑽を積んでおります。 本学の建学理念である「歯科医師たる前に人間たれ」は全職員に確実に浸透しております。一人一人の患者様としっかり向き合い、寄り添い、信頼に足る医療をご提供できるよう、センター全体が一丸となって尽力してまいります。