この診療科について
この診療科の特色
ヒトの口腔器官が完成する標準的な時期は、18歳から20歳頃です。
成長・発達の途上にあるお子様の歯と口腔の病気や異常の予防と治療、さらには長期的な口腔管理(定期診査)を担当し、お子様が口腔の健康維持・増進にとって大切な食生活や生活習慣を身に付けていただくお手伝いをする診療科が小児歯科です。
当科では、初診時年齢が16歳未満の患者様に始まり、成長・発達が完了するほぼ20歳頃までの患者様を担当いたします。なお、当科の歯科医師宛の紹介状をお持ちの方はこの限りではありません。
はじめに
乳歯は、いずれ生え代わるからと軽視されがちです。六歳臼歯と言われる永久歯(大人の歯)は、生えてきても気づいてもらえなかったり、乳歯と勘違いされやすいようです。乳歯は、健全な永久歯を作り上げるための大切な役割をしています。そして、子どもの頃から口腔の健康維持・増進を考えた生活習慣や食生活が、大切な歯を守ります。その基盤を作ってあげられるのは保護者の方です。そのお手伝いをするのが、私たち歯科医師なのです。
小児歯科(育成歯科系)副部長 今井 裕樹
小児歯科で想定される主訴
- むし歯の予防
- むし歯の治療
- 歯を抜いて欲しい
- 乳歯が抜けない
- 歯が痛い
- 歯ぐきがはれた
- 歯が早く抜けた
- 歯が生えてこない
- 歯並びが気になる
- 歯の形が気になる
- 余分な歯がある
- 過剰歯がある
- 歯をぶつけた
- 口をぶつけた
- 歯が折れた
- 歯が抜けた
- 唇にでき物ができた
- ひだが気になる
- むし歯がないか気になる
主な対象疾患と治療内容
齲蝕(むし歯)の予防
歯みがき指導、フッ素、シーラント
咬合誘導
子供の歯並び、過剰な歯の抜歯
定期健診
早期発見・早期治療のための定期的な検診
齲蝕(むし歯)の処置
乳歯・永久歯のむし歯治療
治療前
むし歯で歯の一部が溶けてしまった症例です。乳歯は永久歯に比べて歯質が薄いため、むし歯の進行が早く、気付いたときには神経までむし歯が広がっていたということも珍しくありません。当科では、それぞれのむし歯の進行に応じて、最も適切な治療方針をご提案いたします。
乳歯・永久歯の外傷
様々な歯のけがに対する処置
受傷時
転倒により前歯が脱臼した症例です。小児の歯の外傷は、乳歯では脱臼が多く、永久歯では破折が多いのが特徴です。いずれにしても、全身症状がない限り、なるべく早急に口腔内の処置を施すことが大切です。
施設認定
日本小児歯科学会 研修機関
専門医、指導医、認定医(2024.4.1現在)
今井 裕樹 |
専門医・指導医 |
一般社団法人日本小児歯科学会 |
〃 |
認定医 |
一般社団法人日本障害者歯科学会 |
本間 宏実 |
専門医 |
一般社団法人日本小児歯科学会 |
荒井 亮
|
専門医
|
一般社団法人日本小児歯科学会
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新居 由紀 |
専門医 |
一般社団法人日本小児歯科学会 |
長門 慶 |
認定医 |
一般社団法人日本小児歯科学会 |