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東京歯科大学 千葉歯科医療センター

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矯正治療Q&A

矯正治療Q&A

矯正歯科とは?
歯並びを治す・・・だけではありません。
矯正治療とは歯並びを治すイメージがありませんか?実はそれだけではないのです。子供の頃から正しいかみ合わせ管理をすることにより、受け口、出っ歯、口をあいているなどの問題を成長とともに解決し、正しい顎の育成を行うところです。大人になり受け口や出っ歯の程度が大きい場合は手術により解決する方法もあります。
一般の歯医者さんとのちがいは
矯正歯科は、矯正歯科治療を行う診療科です。
スタッフは日本矯正歯科学会指導医、臨床指導医、認定医、矯正専門の専修生であり、歯科矯正治療の専門科です。
きれいな歯並びとは?
機能と顎とのハーモニーがとれた状態です。
良い歯並びとはでこぼこのないきれいな歯並びをイメージすると思います。しかしそれだけではありません、顔や顎とのバランスがとれて初めて安定するものです。そのために、しっかりとした診断を行いその人の顎の大きさに合わせた歯並びを作る必要があります。
不正咬合とは?
いろいろなタイプがあります。
一口に不正咬合といってもいろいろなタイプがあり、八重歯、でこぼこ、出っ歯、受け口、前歯のすきまなど、そのタイプによって治療法が違ってきます。また年齢によっても成長を利用した治療のバリエーションがあります。
いつ頃から始めればいいの?
できるだけ早いうちにご相談ください。
矯正治療には、早期治療と本格治療の2種類があります。早期治療と呼ばれる治療はまだ乳歯が生えている4歳くらいから永久歯の前歯がそろう9歳ぐらいに始めるのが理想的です。この時期は顎の成長が完了しておらず、顎の大きさに問題がある場合には、成長を利用した治療を行います。このためできるだけ早いうちにご相談されることをおすすめいたします。
本格治療って何?
 マルチブラケット装置(エッジワイズ装置)をつけた永久歯の治療です。
 マルチブラケット装置(エッジワイズ装置)をつけた治療を本格治療といい永久歯がほぼそろった12歳ぐらい頃から始めます。顎の大きさもだいたい決まってくるので、いわゆる仕上げの治療です。
期間はどれくらいかかるの?
始める時期により違います。
早期治療は、始めた年齢から永久歯がほぼ生えそろうまで行われます。これは顎の成長を利用するため、成長期を通じて管理をする必要があるからです。 ブレースをつける本格治療は、平均2年から3年です。早い人では1年半ぐらい長い人では4、5年かかる場合もあります。これは年齢と治療の難しさにより変わります。
どれくらいの頻度で通うの?
月に一回程度です。
歯は骨の中に埋まっており、急に動くものではありません。歯の動きや、顎の成長をじっくり見ながら進めるものです。このため月に1度程度チェックをしたりワイヤーの交換をします。
何歳まで矯正できるの?
制限はありません。
50歳、60歳の人でも治療を行っております。ただし、体の新陳代謝が子供とは違うため、治療期間が長くなったり、治療に限界が生じます。
痛いと聞くのですが?
装置を入れた初めの1週間に違和感があります。
矯正治療は、装置の入れ初めに一番違和感があります。固いものを食べると痛かったり、ジーンとする感覚が1週間ほど続きますが、その後なれてきます。装置の進歩により痛みは以前よりぐっと少なくなってきています。
健康な歯を抜くのに抵抗があるんですが。
綺麗な歯並びのためには、抜歯が必要なこともあります。
虫歯でもない歯を抜くことは誰にでも抵抗があるものです。抜かずに済むのであればそれに越したことはありません。しかし、顎が小さく歯が全部並びきるスペースがない場合、無理矢理並べると出っ歯のようになり、口元が出てしまい、くちびるが閉じられなくなります。このため、人によっては計画的に抜歯を行い、その人の顎の大きさに合わせたバランスのとれた状態を作る必要があります。
治療はどういう風に進んでいくの?
まずカウンセリングを受けていただきます。
初診のカウンセリングで、気になるところ、治療に対する要望、不安をお聞きし、治療方法、治療期間、費用などの概略をおはなしします。そこで治療スタートの希望がありましたら、検査を受けていただき、詳細な分析、治療計画をお話しします。その診断結果治療方針を本人、ご両親を交え話し合いを行い、合意の上で診療がスタートします。
費用が気になるのですが?
診断料が約7万円、早期治療費(子供の治療)が40万円(別途消費税)、本格治療費(大人の治療)が80万円(別途消費税)、毎回の再診料が1,000円(別途消費税)、処置料が2,000円(別途消費税)です。詳しくは、カウンセリング時にご説明いたします。
医療費控除は適応されますか?
矯正歯科治療が咀嚼障害の改善のためという目的のためであれば、適応されます。詳しくは、最寄りの税務署、役所の税金相談科にご相談されることをおすすめします。
矯正装置を入れているときの注意点は?
毎日のブラッシング、これが大切です。
やはり汚れがたまりやすいので、歯ブラシが大切になります。正しいブラッシングは意外と知らないもの、専門のスタッフがブラッシング指導を行います。また、治療に応じて注意点が違ってきますので、担当医の指示に従ってくださいね。
保険はきかないの?
手術を伴う矯正治療や、厚生労働大臣が指定した先天的に問題のある場合は適応となります。
重度の出っ歯や受け口に対しては、矯正治療とともに顎の手術をして治療をします。この場合、手術を含め矯正治療が保険の対象となります。その他、先天性に異常のある方に対しても保険が適応されます。詳しくはご相談ください。
目立たない矯正治療はできますか?
あります、ご相談ください。
前歯にはセラミック製の透明な装置もあります。また、裏側の装置、取り外し式の透明な装置などもありますので、ご相談ください。
スポーツや楽器をやっているのですが?
たいていのスポーツには問題はありません。楽器は種類によって慣れが必要になるかもしれません。
ほとんどのスポーツには問題がないのですが、ボクシングや空手といったボディーコンタクト系のスポーツを行う場合は1度ご相談下さい。
治療が終わったら終了?
歯並びのメインテナンスが始まります。
治療自体は終わりになりますが、しばらくは保定装置という歯並びを維持する装置を入れた、メインテナンスが必要となります。
引っ越しがある場合は?
転居先に近い矯正歯科をご紹介します。
矯正治療は長期に及ぶもの。このため引っ越しされる患者様もいます。転医の際には診断結果、治療の経過などの資料をそろえて新しい医院にご紹介いたします。
受験があるのですが。
装置をつけたばかりの時は、なれないために痛みがあったり、少しのトラブルでもストレスになってしまう場合があります。始めるタイミングは担当医とよくご相談下さい。
大学の矯正歯科の特徴は?
 当センターでの治療は全ての診療科との集学的なチームアプローチを実践しております。

最後に

矯正治療は一生に一度の治療です、そして時間と費用もかかります。しかし手に入れた綺麗な歯並びは生涯の宝物となるでしょう。しっかりとした治療を受けるためにも、悩む前にまず当科へ相談をする事をおすすめします。