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2025.04.16

季節の室礼(4月) ~花見~ 
市川総合病院では、毎月季節の室礼(しつらい・飾りつけ)を外来棟1階の渡り廊下に行っています。毎月月初めの1週間ほど展示をしておりますので、ぜひご覧ください。

4月の室礼のテーマは『花見』です。

●花見
桜の花は古くから日本人に最も愛されてきた花で、入学や入社など人生の門出を飾る花として、日本人の心に鮮やかな印象を残してきました。
奈良時代には中国で好まれていた、香り良く色鮮やかな梅が日本の貴族の間でもてはやされるようになりました。その後中国との遣唐使が廃止されたことと、紫宸殿(ししんでん)に植えられていた左近の梅が桜に植え替えられたこと等もあり、春といえばやはり桜、貴族達は桜を尊ぶようになりました。

農耕民には桜が咲くと田植えから収穫まで見守ってくれる田の神様の存在がありました。
「サ」・・・・田の神様      「クラ」・・・・田の神様の居場所
桜が咲く頃に田の神様が山から降りてきて桜の木には田の神様が宿っていると言われて崇められてきました。
稲を植える月をサツキ、田植えに必要な雨はサミダレ、田に植える苗はサナエ、植える女性はサオトメ、田植えの終わりをサノボリと言って田の神様の祭りをします。桜の咲き具合をみて秋の稔(みのり)を占い、田の神様を迎えて料理や酒を供えて桜の周りで宴会をします。これが花見のはじまりです。

気象庁の東京の桜の開花宣言は、靖国神社のソメイヨシノが標本木です。
桜餅はオオシマザクラの葉に包まれています。


●展示物
 桜、清酒、種もみ、田作り、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)のお札、お団子、桜餅、草餅
 筍、文旦、スミレ、紫蘭、独活(ウド)、ナズナ、仏の座、ジュウニヒトエ
 
 木花咲耶姫:桜の花の女神で安産、子育ての神として富士山本宮浅間神社に祀られています。
 田作り:五万米(ごまめ)ともいう。カタクチイワシの稚魚。田んぼの肥料として使われてい
     ました。五穀豊穣を願っておせち料理として食べられています。













 

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