本文へ

【全・市川】logo

  • 標準

【全・市川】tel

047-322-0151(代表)

H1

臨床指標

コンテンツ

臨床指標について

臨床指標とは、医療の質をあらわす指標です。病院の機能や診療の状況などについて、様々な指標を設定することで医療の質を数値として示すことができます。
また、指標を経時的に把握・分析し、改善を促すことにより、医療の質の向上を図り、患者さんに安全な医療を提供することを目的としています。

用語として、臨床指標 Clinical Indicator:CI、または質指標Quality Indicator:QIと呼ばれます。

東京歯科大学市川総合病院の臨床指標

患者満足度

外来患者満足度

定義・説明:患者さんにアンケートをお配りして回答をいただいています。総合評価としての設問「東京歯科大学市川総合病院を親しい方にもすすめようと思いますか?」の回答を集計しています。

  • 設問:東京歯科大学市川総合病院を親しい方にもすすめようと思いますか?
  • 回答:5段階評価「すすめる」「まあまあすすめる」「どちらとも言えない」「あまりすすめない」「すすめない」
  • 収集期間:11月1日~30日の間の任意の日程で調査

設問「当院を親しい方にもすすめようと思いますか?」

  すすめる まあまあすすめる どちらともいえない あまりすすめない すすめない 対象期間 回答患者数 対象期間外来患者 回答率
2017年度 220 296 238 13 13 2日 780 2,483 31.4%
2018年度 39 53 37 2 3 5日 134 6,481 2.1%
2019年度 106 137 81 9 7 1日 347 1,340 25.9%
2020年度 143 147 96 11 4 1日 401 1,241 32.3%
2021年度 183 163 94 16 9 1日 472 1,280 36.9%
2022年度 150 177 85 11 3 1日 434 1,447 30.0%
  A)すすめる+まあまあすすめる B)どちらともいえない+あまりすすめない+すすめない A)+B) A)の割合
2017年度 516 264 780 66.2%
2018年度 92 42 134 68.7%
2019年度 243 97 340 71.5%
2020年度 290 111 401 72.3%
2021年度 346 119 465 74.4%
2022年度 327 99 426 76.8%
外来患者満足度

解説:患者さんが当院の外来診療にどの程度満足(納得)されたかを示しています。医療の結果を直接表すものではありませんが、当院の医療の質を示す重要な指標のひとつと考えています。この指標は高い方が望ましいです。

その他の患者満足度調査の結果はこちらよりご覧ください

入院患者満足度

定義・説明:患者さんにアンケートをお配りして回答をいただいています。総合評価としての設問「東京歯科大学市川総合病院を親しい方にもすすめようと思いますか?」の回答を集計しています。

  • 設問:東京歯科大学市川総合病院を親しい方にもすすめようと思いますか?
  • 回答:5段階評価「すすめる」「まあまあすすめる」「どちらとも言えない」「あまりすすめない」「すすめない」
  • 収集期間:11月1日~11月30日(2017年度のみ11月8日~1月8日)

設問「当院を親しい方にもすすめようと思いますか?」

  すすめる まあまあすすめる どちらともいえない あまりすすめない すすめない 対象期間 回答患者数 対象期間退院患者 回答率
2017年度 329 160 74 4 2 11/8-1/8 569 2,168 26.2%
2018年度 340 168 36 2 1 11/1-11/30 547 1,076 50.8%
2019年度 206 89 34 1 0 11/1-11/30 338 1,063 31.8%
2020年度 247 100 30 0 0 11/1-11/30 377 910 41.4%
2021年度 189 55 20 0 0 11/1-11/30 265 887 29.9%
2022年度 147 55 21 1 0 11/1-11/30 224 824 27.2%
  A)すすめる+まあまあすすめる B)どちらともいえない+あまりすすめない+すすめない A)+B) A)の割合
2017年度 489 80 569 85.9%
2018年度 508 39 547 92.9%
2019年度 295 35 330 89.4%
2020年度 347 30 377 92.0%
2021年度 244 20 264 92.4%
2022年度 202 22 224 90.2%
入院患者満足度

解説:患者さんが当院の入院診療にどの程度満足(納得)されたかを示しています。医療の結果を直接表すものではありませんが、当院の医療の質を示す重要な指標のひとつと考えています。この指標は高い方が望ましいです。

その他の患者満足度調査の結果はこちらよりご覧ください。

病院全体

死亡退院患者率

分子 分母 割合
  死亡件数 症例数 死亡退院患者率
2018年度 384 11,577 3.3%
2019年度 375 11,854 3.2%
2020年度 329 9,924 3.3%
2021年度 281 10,007 2.8%
2022年度 309 9,751 3.2%
死亡退院患者率

解説:死亡率は病院の努力で下げられる部分と、疾病や重症度などの患者さんの状態により死亡したと推測される部分があります。また、死亡率は病院の規模や機能によって大きな影響を受けるので、他施設と比較することよりも自院の数値の経年的変化に着目していく必要があると考えています。その期間に重症な患者さんがどの程度入院されていたかにもよるため、この指標は単純な高低での評価は難しいと言えます。
2020からは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当院も含め全国的に入院患者が減少しているようです。

7日以内再入院のうち計画外入院割合

分子 分母 割合
  計画外の再入院患者数 7日以内の再入院患者数 計画外入院割合
2018年度 175 317 55.2%
2019年度 189 362 52.2%
2020年度 156 347 45.0%
2021年度 172 343 50.1%
2022年度 131 261 50.2%
7日以内再入院のうち計画外入院割合

解説:患者さんのQOL(Quality of Life:生活の質)向上や医療費の削減を企図した国の政策などにより在院日数の短縮が推進されている中で、提供されている医療の質が低下していないかなどを図る指標の一つです。予定されていない再入院の理由については、「回復が不十分なままに退院させているのではないか」「入院中の治療は十分であったか」「退院指導は充分であったか」など検証していく必要があります。この指標は低い方が望ましいです。
2020からは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、急を要さない手術の延期等の対応が求められたため、全国的に入院患者数が減少しています。

退院後6週間以内の救急医療入院率

分子 分母 割合
  前回の退院日が
6週間以内の
救急医療入院症例数
退院症例数 救急医療入院率
2017年度 381 11,921 3.2%
2018年度 399 11,710 3.4%
2019年度 373 11,965 3.1%
2020年度 248 10,013 2.5%
2021年度 275 10,163 2.7%
2022年度 259 9,645 2.7%
退院後6週間以内の救急医療入院率

解説:重篤な状態で予定外の再入院をした患者さんの割合ともいえます。重篤な状態とは、意識障害又は昏睡、呼吸不全や心不全、緊急手術を必要とする状態などです。この指標が高い場合「入院時の治療が不十分だったのではないか」「回復が不十分なままに退院させているのではないか」といった分析が必要です。重症な患者を多く受け入れている病院は高い数値になる傾向がありますが、この救急医療入院率は低いほうが望ましいということになります。
2020年度からは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全国的に入院患者数が減少しているようです。

医療安全

入院患者の転倒・転落発生率

分子 分母 割合
  転倒・転落発生数 入院患者延べ人数 入院患者の転倒・転落発生率(‰)
2018年度 430 164,115 2.62‰
2019年度 385 160,107 2.40‰
2020年度 362 138,119 2.62‰
2021年度 337 136,534 2.47‰
2022年度 317 132,472 2.39‰
入院患者の転倒・転落発生率

解説:転倒・転落は、病院内で発生した一切の転倒・転落を言います。転倒・転落の原因としては、患者の健康障害(歩行障害等)、治療に伴うもの(麻酔薬や眠剤などの影響によるものや画像検査時の検査台からの転落等)、環境(生活環境の変化によるものや廊下が滑りやすい等)などがあります。この数値は、低い方が望ましいということになります。
2020年度からは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全国的に入院患者数が減少しているようです。

インシデント・アクシデントレポート報告数(100床当たり、月平均)

  インシデント・アクシデント
レポート報告数
(100床当たり、月平均)
インシデント・
アクシデント発生件数の
月平均 
インシデント・アクシデント
レポート報告数
許可病床数
2017年度 50.8 289.3 3,472 570
2018年度 57.6 328.3 3,940
2019年度 61.1 348.0 4,176
2020年度 72.7 414.2 4,970
2021年度 67.2 383.1 4,597
2022年度 67.2 382.9 4,595
インシデント・アクシデントレポート報告数(100床当たり、月平均)

解説:身体への侵襲を伴う医療行為は常にインシデント・アクシデントが発生する危険がありますが、その発生をできる限り防ぐことは医療安全の基本です。インシデント・アクシデントの発生は少ない方が望ましいのですが、院内からのインシデント・アクシデントの発生報告が適切に行われていることは重要となります。当院では、2018年1月より新システムを導入し、迅速かつ簡便に報告を行うことができる体制つくりの取り組みを始めました。一般的にインシデント・アクシデントの年間報告数が病床数の5倍程度(うち1割が医師による報告)あることが、医療安全活動の透明性の目安と言われています。

薬剤

広域抗菌薬使用前の培養検査実施率

分子 分母 割合
  分母のうち投与開始初日までに
培養検査を実施した人数
広域抗菌薬投与を
開始した入院症例数
培養実施率
2017年度 297 527 56.4%
2018年度 301 558 53.9%
2019年度 262 520 50.4%
2020年度 209 398 52.5%
2021年度 253 461 54.9%
2022年度 381 416 91.6%
広域抗菌薬使用前の培養実施率

解説:広域抗菌薬(多くの種類の菌に対して効果のある抗菌薬)というと、何にでも効果があるすごい薬のように思われるかもしれませんが、漫然と広域抗菌薬を使用することはMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの多剤耐性菌(効果のある薬剤が少ない菌)を発生させてしまうことにつながってしまいます。これを防ぐため、培養検査をして原因菌をつき止め適した抗菌薬を選択していくことが必要となります。当院では、医師だけでなく薬剤師も連携して適した薬剤の選択に努めています。この指標は、広域抗菌薬を漫然と投与していないことを示す数値であり、高いことが望ましいです。
2020年度からは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全国的に入院患者数が減少しているようです。
※ここでは広域抗菌薬を「カルバペネム系注射薬、ニューキノロン系注射薬、抗 MRSA 薬(バンコマイシン内服は除く)」と定義しています