ISO15189とは
国際規格ISO15189:2012「臨床検査室-品質と能力に関する要求事項」は産業の国際標準を定める国際機関である国際標準化機構(International Organization for Standardization:ISO)の認定です。
このISO15189は組織の品質マネジメントの構築を評価するISO9001に技術的能力と検査結果の品質を保証するISO/IEC17025(試験所及び校正機関の能力に関する一般的要求事項)を併せた認定となります。
検査室へのメリット
当院では2018年10月19日に取得いたしました。
認定範囲は検体検査の基幹項目と病理検査、生理機能検査からなる非基幹項目です。
取得したメリットとして以下が挙げられます。
- スタッフを含めた臨床検査室の質の向上
- 検査結果の信頼性の保証
- 医療サービスの向上
日々、提供する検査結果の質の維持向上は勿論ですが、他の医療スタッフや患者さんからの検査室に対する要望・苦情を検査スタッフ間で情報共有することが期待されます。
また、これらのことを踏まえ、品質マネジメントシステム(Quality Management System:QMS)の構築、「Plan:計画」、「Do:実行」、「Check:点検・評価」、「Act:処置・改善」の「PDCAサイクル」を運用することに努めます。
取得後は定期的なサーベイランスを認定機構から受け、QMSを維持して参ります。
以上の事からISO15189を通じ、QMSを構築することで検査結果の質が維持され良好な情報提供を行い、臨床・患者さんに対してサービス向上を努めるとともにスタッフ間のコミュニケーションの向上を目指します。
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