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2025.09.05New

季節の室礼(9月) ~重陽(菊の節供)~
市川総合病院では、毎月季節の室礼(しつらい・飾りつけ)を外来棟1階の渡り廊下に行っています。毎月月初めの1週間ほど展示をしておりますので、ぜひご覧ください。

9月の室礼のテーマは『重陽(菊の節供)』です。

重陽(ちょうよう)の節供は九月九日で他の五節供と同様に奇数が重なる日は陽が極まって陰が生ずる不吉な日として忌み嫌い、邪気を祓いました。

古来より中国には九月九日に「登高(とうこう)」といって山に登り、菊酒を飲んで厄除けをする習慣があります。恒景(こうけい)という陰陽師(おんみょうじ)が、仙人より九月九日に大災害があると予言されたので、教えられたとおり一家で赤い茱萸袋(しゅぶくろ)を持って山に登り、菊酒を飲んで帰ってみれば、家畜は全て自分達の身代わりになって死んでいたという故事から始まりました。  

日本には天武天皇のころに伝わって、宮中の公式行事として貴族たちは菊を愛で、菊酒を飲んで祝いました。また日本独特の風習ですが、女官達が前の晩に菊に真綿を被せて、翌朝菊の香りと夜露のしみ込んだ真綿で顔や身体を拭いて、若さと長寿を願ったとのことです。
後鳥羽上皇はとても菊を気に入られていて、「十六弁八重表菊」は天皇、皇室の御紋となっています。

菊に関するものだけを集めた「菊尽くし」です。

●展示物

 茱萸袋:日本では茱萸の字にグミの実をあてますが、本来は山椒の仲間のことで、その香りが
     気を祓うといわ
れています。

 菊文様の帯、茱萸袋

 はさみ菊、菊模様の干菓子、菊酒
 菊座瓜、葡萄、秋茄子、万願寺唐辛子、梨、いちじく、苦瓜












       

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