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2024.03.12

季節の室礼(3月) ~雛祭り~
市川総合病院では、毎月季節の飾りつけ(室礼、しつらい)を外来棟1階の
渡り廊下に行っています。
毎月月初めの1週間ほど展示をしておりますので、ぜひご覧ください。

3月の室礼は『雛祭り』を展示いたしました。
●雛祭りについて
三月三日は女の子の健やかな成長と幸せを願う祭りです。
古代中国では三月最初の巳の日に災いや穢(けが)れを祓(はら)うために
川の流れで禊(みそぎ)を行い、酒を酌み交わして穢れを祓いました。
日本でも木や草で人形(ひとがた)を作り、身体を撫でて厄や穢れを
人形に移して川に流していました。この中国と日本の風習が一緒になって
今の雛祭りの原型の流し雛になりました。源氏物語にも光源氏がお祓いして
もらった人形を舟に乗せて須磨の浦辺に流したというくだりが出てきます。

お内裏様の飾り方
現在は向かって右が女雛(めびな)、左に男雛(おびな)は関東風、
その反対が京風です。日本が一番影響を受けた中国の唐の時代は
左上位で、現在の京風の飾り方にその名残があります。
昭和天皇の即位の際の写真が新聞に掲載されたときは天皇が向かって左、
皇后は右に立たれていました。現在は結婚式の高砂の席もこの並び方です。

桃の花には邪気を祓い百鬼(ひゃっき)を制す魔除けの力があるといわれています。
蛤(はまぐり)は他の貝とは合わないことから夫婦和合、純潔を表します。
桟俵(さんだわら)は厄や穢れを背負った人形を乗せて海へといざなってくれます。
春蘭(しゅんらん)はジジババとも言い、孫の成長を見守り、願います。
蕗の薹(ふきのとう)は春の芽の代表で満開になってよろこんでいるように
見えることから歓花(かんか)ともいいます。八朔(はっさく)、金柑の柑橘類は
橘=吉に通じて嬉しく、おめでたい雛祭りです。

●展示物
お内裏様、桃の花、レザーファン、卵雛(たまごびな)、いり米、
あられ、雛菓子、白酒、毬、貝類(鰒〈あわび〉、栄螺〈さざえ〉、
さくら貝他)包み貝、人形、桟俵、八朔、金柑、春蘭、蕗の薹、
福寿草、お多福南天(おたふくなんてん)、菜の花
 
 


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