市川総合病院では、毎月季節の飾りつけ(室礼、しつらい)を外来棟1階の渡り廊下に行っています。
毎月月初めの1週間ほど展示をしておりますので、ぜひご覧ください。
4月の室礼は『花祭り』を展示いたしました。
●花祭りについて
4月8日は仏教を開いたお釈迦様の誕生日で花祭りです。
お釈迦様は生まれてすぐ七歩歩んで「天上天下唯我独尊―てんじょうてんげゆいがどくそん」
(私達の命は誰にも変わることが出来ない貴い命です)と唱えました。
お寺の境内には花で飾った花御堂(はなみどう)が設けられて誕生仏(たんじょうぶつ)が安置され、
お参りにきた人達は甘茶を注ぎます。
仏の座は茎の周りを円形状に巻く葉の姿が仏像を安置する仏座に似ていることから。
小さなバナナはふっくらした仏様の手のように見えますし、銀杏も仏手甲(ぶっしゅこう)ともいい、
ふっくらした仏様の手の甲に似ています。
空豆は仏豆(ほとけまめ)ともいわれて、空に向かってサヤが付いています。
独活(うど)はお釈迦様が生後すぐ独りで立った様子を表してお釈迦様の生き方を表す言葉です。
雪の下は糸蓮(いとはす)ともいい、細く糸状に出ているひげ根は仏様と私達を繋いでくれます。
散華(さんげ)は蓮の花の形をしていて、仏様を供養するために撒かれます。
蓮の花はどんなに澱んだ水のなかでもきれいな花を咲かせてくれる極楽浄土の花です。
●展示物
誕生仏、仏の座、季節の花(10種類)、
独活、空豆、銀杏、糸蓮、バナナ、
甘茶、絵本(おしゃかさまのたんじょう日)、散華