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2024.07.10

季節の室礼(7月) ~七夕~

市川総合病院では、毎月季節の室礼(しつらい・飾りつけ)を外来棟1階の渡り廊下に行っています。

毎月月初めの1週間ほど展示をしておりますので、ぜひご覧ください。

7月の室礼のテーマは『七夕』です。

●七夕について

 七月七日は一年に一度牽牛(けんぎゅう、彦星)と織女(しょくじょ、織り姫)の二星が天の川を渡って、つかの間の逢瀬を楽しむという中国からの星伝説があります。
 また乞巧奠(きこうでん)といって織女は機織りや針仕事、芸事を司る星といわれ、女性達は裁縫などの針仕事や芸事の上達を祈りました。男性も詩歌や文字の上達を願って、朝早く里芋の葉に天から降りた露ですった墨で字を書くと、字が上達するといわれていました。
 日本では乙女が水辺の機小屋(はたごや)に一晩籠り、神の衣を織ってその布に穢(けが)れを包んで神様に持ち去ってもらうという、お盆を迎えるための祓(はらえ)の行事もありました。その乙女を棚機女(たなばたつめ)といい、それが七日の夕方に行われていたことから「七夕」の字が当てられました。
 また夏野菜の収穫期でもあり、畑の作物の実りに感謝する日でもありました。  

皆様の願(ねがい)がどうぞお星様に届きますように。

●展示物

梶の葉 ・・・  天の川を渡る船の「舵」の言葉がかけられています。田の神様に供えます。
         梶の木は紙の原料です。葉のきざみが美しく、紙が作られる前は、
         天皇は梶の葉に詩歌をしたためました。民間人は柿の葉に。
すくい網  ・・ 願い事、収穫を自分のもとに引き寄せてくれます。
七本の赤い糸と琴柱・・ 七夕にちなんだ七本の針には針仕事に上達を、琴柱には芸事の上達を託します。
繭 ・・・・・  小石丸は皇后様が御養蚕所(ごようさんじょ)で育てられている繭です。
         他の繭に比べて小さく、細い糸を吐き、艶もあり上質で「天使の羽衣」といわれています。
夏野菜・・・     胡瓜、トマト、茄子、茗荷(みょうが)、苦瓜(にがうり)、
           ズッキーニ、蒜(にんにく)、キンショウメロン、桃




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