本文へ
2024.08.19
●お盆について 一年を半期ずつに分けた前期の始まりがお正月、後期の始まりがお盆です。お盆の正式名は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。 先祖の霊をお迎えして、おもてなしをして、再びあの世にお送りする行事です。 お盆は仏教行事と考えられていますが、仏教の伝来より前に日本古来の「御霊(みたま)祭り」にあります。この御霊祭りと仏教の盂蘭盆会の時期が近かったため、習合してお盆になりました。 十三日の夕方、迎え火の煙に乗ってご先祖様は来られるので、霊が中に入ったら火は消します。部屋では盆提灯(ぼんちょうちん)を灯(とも)し、胡瓜の馬、茄子の牛はご先祖様が来(こ)られる時は急いで馬に乗って帰って来られますように、お帰りはゆっくりという願いが込められています。 お盆の間は、生前故人が好きだった食べ物や、季節の野菜や果物が供えて、家族で故人を忍び、思い出を語り合います。そして故人が現世では会う事がなかった子孫に紹介されて来年の再会を楽しみにして十五日の夕方、もしくは十六日にはご先祖様の霊をあの世に送るため、玄関で送り火を焚き、お盆は終わります。
一覧へ