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2025.03.06

季節の室礼(3月) ~雛祭り~ 
市川総合病院では、毎月季節の室礼(しつらい・飾りつけ)を外来棟1階の渡り廊下に行っています。毎月月初めの1週間ほど展示をしておりますので、ぜひご覧ください。

3月の室礼のテーマは『雛祭り』です。

●雛祭り
 三月三日の雛祭りは女の子の健やかな成長と幸せを願う祭りです。
中国では三月最初の巳の日に川に出て身体を清めて酒を酌み交わしました。日本でも古くから草や木で人形(ひとがた)を作り、それで身体を撫でて川に流すという風習がありました。この中国と日本の風習が一緒になって今の雛祭りの原型の流し雛となりました。
   現在のようにお雛様として雛段に鎮座するようになったのは、徳川家康の孫の東福門院和子(とうふくもんいんまさこ)が娘の興子(おきこ)のために作った座り雛が最初と言われています。
江戸時代になって泰平の時代が続くと、一般の人々にもお雛様を飾るゆとりも出来て、雛祭り近くになると、雛市も立って今の日本橋、人形町辺りは大変な賑わいだったそうです。

●お内裏様の飾り方
 お内裏様の飾り方が関東では向かって右に女雛、左に男雛が定着しています。その反対が京風です。日本が一番影響を受けた中国の唐の時代は左上位で日本の文化も左上位になり、今も京風の飾り方にその名残があります。
 
●展示物
 雛額
 桃の花、ストック、レザーファン
 鮑雛(あわびひな)、人形、炒り米、雛あられ、雛台、雛舞(ひなまい)、甘酒、金柑、竹舟、
 包み蛤(つつみはまぐり)、桟俵(さんだわら)、桜貝、二枚貝(板屋貝:いたやがい)、毬
 水仙、蕗の薹(ふきのとう)、夏柑、栄螺(さざえ)、菜の花

炒り米:昔はおこげを洗って干して(干飯:ほしい)あられにしました。また、子供達が
    食べ物に困らないようにと倹約を教える意味もありました。
蛤  :浜辺の貝に似ている事からついた名前といわれています。
    また、他の貝と合わないことから夫婦和合、水が汚れると他に移動することから
    貞操、純潔を表します。結婚式などでは「蛤のお吸い物」は貝一個に身を二個入
    れます。 
二枚貝(板屋貝):開いた二枚貝は蝶を表しています。蝶は祝いの席には必ず一対にしま
    す。仏事の時は一つにします。
桟俵 :米俵の両側にあてる円形の藁の蓋(わらのふた)が舟となり、身の穢れ(けがれ)
    を一身に引き受けた人形を海へ誘ってくれます。海底には沈んだ人形の穢れを浄化
    して下さる女神様がいます。
 








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