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パーキンソン病について

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パーキンソン病について

パーキンソン病という病気の名前を聞いたことがあるでしょうか?この病気は19世紀にイギリスのジェームズ・パーキンソン先生によって報告された古くから知られている疾患です。俳優のマイケル・J・フォックスさんをはじめとしてパーキンソン病と闘病している有名人も多いことが知られていますが、パーキンソン病は人口10万人あたり150人も罹患しており、頻度が高い疾患です。主としてドパミンという物質を持つ神経細胞が進行性に変性する疾患で、一般には高齢になってから発症します。
パーキンソン病には4つの大きな症状が知られています。

動作が遅くなる (動作緩慢)
歩く速度や作業が遅くなります。同じことをするにも以前より時間がかかるようになります。機敏な動作が行いにくくなります。
ふるえ (振戦)
典型的には静止させているにもかかわらず、手が勝手にふるえる症状です。手を使った動作を行うと、ふるえは止まります。片側の手から起こり、次第に両側に症状が出たり、下肢にも症状が広がったりします。また、あごがふるえることもあります。
体のこわばり (筋強剛・筋固縮)
体がこわばってしまい運動がしづらくなります。力を抜けないために動作を開始できないと訴えることもあります。
バランスが悪くなる (姿勢反射障害)
バランスを取りにくくなり、歩いていて方向を変える時などに不自由を感じたり、よろけたりします。症状がひどくなると転倒します。

他にも、前かがみになる、表情が乏しくなる、まばたきの回数が少ないといった症状があります。このように運動の症状が主体ですが、便秘、嗅覚の障害、脚がムズムズするなど運動と関係のない症状との関連も知られています。また、パーキンソン病に似たいくつかの疾患が知られており、治療が異なるため鑑別がとても大切です。

当科ではパーキンソン病診療に経験のある神経内科専門医が診療にあたっています。最近では画像診断を駆使することで、以前より確実な診断が可能です。また、パーキンソン病の治療薬は多く、薬物治療以外の治療法も知られていますので、治療選択が生活の質に大きく影響します。上記の症状に当てはまる方は、当科を是非受診下さい。