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当院のチーム医療

コンテンツ

緩和ケアチーム

緩和ケアチームとは

主にがん患者さんの痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛をやわらげるためのケアを行います。緩和ケアは、がんと診断された早期から開始されるもので、患者さんやご家族の意思を尊重し、多職種で話し合いながら苦痛緩和を行うことを目指しています。

チームの構成

  • 医師(緩和ケア科、精神科、呼吸器内科、外科、産婦人科、麻酔科)
  • 歯科医師
  • 看護師(緩和ケアに関する専門・認定看護師など)
  • 薬剤師
  • 医療ソーシャルワーカー
  • リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)

緩和ケアチームの活動内容

活動内容

主治医から緩和ケアの依頼を受けた後、基本的に月から金曜日まで毎日ラウンドを行い、症状緩和を行います。毎週火曜日には緩和ケアチームのメンバーでカンファレンスを行い情報共有します。また、毎週金曜日の午前中に完全予約制で緩和ケア外来の診察をしています。院外からの外来診察希望の方は紹介状をお持ちになり、当院で主治医を確定後に緩和ケア科での診察となります。

苦痛のスクリーニングについて

現在、がん患者さんを対象に、入院時と外来化学療法室において苦痛のスクリーニングを行っています。ここで言う苦痛とは、身体の痛みや嘔気などの症状、精神的なつらさなど全てのつらさが該当します。
このスクリーニングによって、患者さんの抱えるつらさを早期に把握し患者さんの希望を専門家へつなげることができます。そのための一つの手段として「生活のしやすさに関する質問票」という質問用紙に患者さんご自身に実際に記入して頂いています。

2021年度の実績

・各部署で苦痛のスクリーニングを行った件数は2,698件
・苦痛のスクリーニング実施において緩和ケアチームへの介入希望は113件(4.2%)

スクリーニング実施

緩和ケアチームからのメッセージ

当院ではがん患者さんやそのご家族の方を対象に、患者サロンを開催しています(→詳しくはこちら)。同じような経験をお持ちの患者さんやご家族と一緒に交流し、日常生活の不安や悩みを語り分かち合うことができます。

褥瘡対策チーム

褥瘡対策チームとは

褥瘡対策チームの目的は、入院中の患者さんに対する褥瘡の発生・悪化の予防と治療です。褥瘡は局所だけでなく全身状態や寝具環境・介護力など様々な要因を見直さなければ治らず、再発します。そのため「何故この人に褥瘡ができたのか」について多職種で検討しています。
退院後も治療が継続となった場合は地域連携室と協働し、在宅療養支援を行います。

構成メンバーと主な役割

専任医師(皮膚科・形成外科):褥瘡の診断と治療
専任看護師:各部署の予防ケアの実施と評価
皮膚・排泄ケア認定看護師:スキンケアを含めた予防方法の提案と指導
薬剤師:薬剤の適切な管理と使用方法の指導
管理栄養士:治癒促進のための栄養管理
理学療法士:ポジショニングの指導
臨床工学技士:医療関連機器圧迫創傷予防のための適切な機器の選択・装着方法の指導
医事課職員:診療報酬算定や統計の確認等

褥瘡対策チームの活動内容

2か月ごとに委員会を開催し、院内外の褥瘡発生数・各部署ごとの褥瘡ケアの評価を実施しています。難治性褥瘡や深い褥瘡患者の回診を行い、現在の褥瘡の評価と今後の治療方針を決定しています。院内全職員向けの勉強会を年1回開催し、褥瘡予防の知識・実践技術の習得及び、ケアの質向上を目指しています。

褥瘡対策チームからのメッセージ

褥瘡は、予防が肝心です。「この人に褥瘡ができそうだ」と思ったらマットレスやポジショニング、栄養管理を見直すことで予防できる場合がほとんどです。予防方法について迷うことがあればお気軽にご相談くださいますよう、お願いいたします。

呼吸サポートチーム(RST)

呼吸サポートチームとは

呼吸サポートチームは、またの名をRST(Respiratory support team)と言います。患者さんの中には様々な疾患や理由によって、人工呼吸器や酸素療法器具などを使用している方がいます。呼吸サポートチームでは、そのような患者さんの早期回復や安全な入院生活が送れるようサポートを行っています。
具体的には淡が詰まらないよう、吐き出しやすい体位の管理、人工呼吸器離脱に向ける呼吸筋のリハビリ、肺炎予防のための口腔ケア、適切な機器の選択・設定など様々な職種が連携し、専門知識と技術で患者さんや現場スタッフのサポートを行っています。その他活動は各種マニュアルの作成や院内スタッフへのセミナーなどを開催し全体の呼吸ケアのレベルアップも目的としています。

チームの構成

  • 医師(呼吸器内科・麻酔科・歯科)
  • 看護師(集中ケア認定看護師・感染管理認定看護師)
  • 理学療法士
  • 歯科衛生士
  • 臨床工学技士

呼吸サポートチームの活動内容

ラウンド

週に1度人工呼吸器患者・その他病棟や医師より依頼があった呼吸関連患者のラウンドを行っています。

RSTカンファレンス

月に1回、ラウンド内容、活動方針の検討、セミナーの企画検討を行っています。

RSTセミナー

人工呼吸器操作方法、口腔ケア、患者体位、聴診など各職種が持ち回りで2か月に1回を目標に行っています。
年に1度の全職種合同体験セミナーも開催しています。

呼吸サポートチームからのメッセージ

人工呼吸器・酸素療法などは様々な診療科にて使用しています。当チームでは院内全体が安全に患者さんの呼吸ケアを行えるよう、活動に取り組んでいます。

栄養サポートチーム(NST)

栄養サポートチーム(NST)とは

NST(Nutrition Support Team)は 栄養サポートチームのニックネームです

対象は、入院中の患者さんです。
ご病気で入院中の患者さんは、様々な理由で(例えば、胃や腸の病気のため、利き手を手術して使えないので、舌など口の中の手術をしたので、抗がん剤で吐き気があるため、脳の病気で意識がはっきりしないので、心臓の手術はうまくいったけれど入院前から食事をするとむせるので など)十分に食事がとれない場合があります。食事や点滴を十分にしているけれど栄養不良の患者さんもいます。このように、栄養障害のある入院中の患者さんが対象となります。

チームの目的は、栄養が不十分な患者さんの事情を十分に検討して

  1. 食事内容を調整する
  2. 栄養補助食品を提供する
  3. 点滴内容を担当医と相談して工夫する
  4. 経鼻胃管や胃瘻からの経腸栄養を提供する

などによって栄養障害の改善を目指すことです。
糖尿病で摂取エネルギー量に制限のある場合、腎臓病で塩分やカリウムなど電解質やたんぱく質の摂取に制限のある場合、閉塞性呼吸器疾患のため脂質を多く含んだ食事が良い場合、良質なタンパク質やビタミンの摂取が好ましい場合、嚥下障害があるためとろみがついてむせにくく調整した食事が好ましい場合などで、工夫した食事や点滴を担当医と相談しながら提供します。

チームの構成

以下の職種で約50名から構成されています。

  • 医師
  • 歯科医師
  • 管理栄養士
  • 看護師
  • 薬剤師
  • 理学療法士
  • 言語聴覚士
  • 歯科衛生士
  • 臨床検査技師
  • 医事職員

NSTの活動内容

1)栄養管理計画策定

担当医からNSTへ介入依頼があると、特別な栄養管理を行うための計画を策定します。管理栄養士は、患者さんのベッドサイドへ訪室して、問診、身体計測をさせていただき栄養評価いたします。

2)NST回診 

内科チーム、外科チーム、脳・心臓血管病チームの3チームがそれぞれ週1回担当病棟へ回診します。担当看護師と病状の確認を行ったのちに、各患者さんのベッドサイドで患者さん診察、問診させていただき栄養状態の評価、食種・食形態の変更、薬剤のアドバイスを行います。

3)NSTカンファレンス

月に1回チーム全体でカンファレンスを行い、月ごとの活動総括、改善困難患者さんの検討、知識向上のため勉強会、意見交換を行います。

NSTからのメッセージ

NSTは、患者さんの栄養状態を改善することで、病気の治療(薬剤投与や手術)を支えます。

糖尿病チーム

糖尿病チームとは

糖尿病は、我が国で増加の一途をたどっています。糖尿病治療の目標は、血糖値を良好に保ち、糖尿病合併症を予防もしくは進展を抑制することです。良好な血糖コントロールを達成するためには、生活習慣の見直しなどの自己管理が重要となります。その際、糖尿病に関する正しい知識の習得が必要なことから、当院では毎月糖尿病教室を開催しています。また、糖尿病治療は食事療法・運動療法・薬物療法と多岐にわたっています。一つの職種で全てをカバーすることが困難であり、多職種の連携が必要です。当院では医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、医療事務員で構成される糖尿病チームを組織して、糖尿病診療・療養支援を行っています。

糖尿病チームの活動内容

糖尿病チームでは月に1回、糖尿病チームミーティングを行っています。全職種が関わって開催している糖尿病教室の運営をはじめ、外来および入院での糖尿病診療にまつわる問題点を抽出し、それらの解決策・改善策につき話し合っています。そのほか、糖尿病診療にまつわる最新情報の共有する場として利用しています。

糖尿病チームからのメッセージ

糖尿病療養では自己管理が大きな割合を占めます。当チームでは、皆様の糖尿病療養生活のサポートをできるよう、それぞれが専門性を生かして活動に取り組んでいきます。

認知症ケアチーム

認知症ケアチームとは

高齢者は、入院生活という慣れない環境の中で疾患による治療や看護に対して精神的にストレスを感じやすいといわれています。特に認知症を持つ患者は、環境の変化に適応できず、認知症症状が悪化してしまい、適切な治療が受けられない場合があります。また認知症でない方でも意識が混乱し、精神的に不安定になることがあります。
「認知症ケアチーム」では、入院した高齢患者さんが安全に安心してかつ円滑に治療が受けられるように、医師(神経内科、精神科)、看護師、社会福祉士、薬剤師、作業療法士など多職種と連携して入院生活をサポートしていきます。

認知症ケアチームの活動内容

週に1回(毎週水曜日)、入院生活に影響を及ぼしている患者に対してチームメンバーでカンファレンスを行い、定期的に各病棟を巡回しています。現在、起こっている問題や起こりうる問題を予測して適切かつ安全・安楽に治療が受けられるように、1人1人に合った支援方法を主治医や病棟看護師とともに日々検討しています。また定期的な事例検討や勉強会を企画し実施し認知症ケアの質の向上を図っています。

認知症ケアチームからのメッセージ

入院生活は、認知症を持つ人に限らず、精神的なストレスや不安があると思います。高齢者の方やその家族が入院生活を笑顔で送れるように、チーム一丸となりサポートしていきたいと思っています。

摂食嚥下支援チーム

摂食嚥下支援チームとは

摂食嚥下支援チームは、医師・歯科医師、看護師、言語聴覚士、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士で構成され、脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血などの脳卒中や舌癌や口腔癌などの頭頸部腫瘍、誤嚥性肺炎、廃用症候群、神経疾患などにより経口摂取や飲み込みがスムーズに行えなくなってしまった患者さんを対象に、嚥下機能の評価を行い、その方に適した食事形態、姿勢などの調整、口腔ケア方法の提供・支援を行うことを目的としています。

摂食嚥下支援チームの活動内容

毎週月・木曜日にVE(嚥下内視鏡検査)・VF(嚥下造影検査)の実施、週1回摂食嚥下チームによる院内の見回り(ラウンド)、食事時のポジショニングや食事形態など患者さんに合った方法を本人や家族、スタッフへ提案しています。

摂食嚥下支援チームからのメッセージ

活動日以外に関わらず、病気の発症や加齢により、口から食べることが出来ず困っている方。いつでもご相談下さい。当チーム一同全力でお手伝いさせて頂きます。

こどもサポートチーム

こどもサポートチームとは

不安や悩みを抱えているお子さんや、育児や生活、家族関係などに不安があり、なんらかの支援が必要なご家庭をサポートするためのチームです。
院内外の支援者・関係機関と連携を図り、支援が必要なご家庭の早期発見・早期支援に取り組んでいます。

こどもサポートチームの活動内容

  • 月1回の定例会議で支援の必要なお子さん、妊婦さんのいるご家庭の支援内容・支援方法についてカンファレンスをしています。
  • 即対応が必要なお子さん、妊婦さんに対しては当日中に臨時会議を開催しています。
  • こども虐待や支援が必要なご家庭について、院内職員が理解と知識を得る啓発活動をしています。
家族のイメージ

サポートが必要な時(例)

  • こどもに発達の障害があって育てにくい・・・
  • お父さんとお母さんが喧嘩ばかりで家に帰りたくない・・・
  • ひとり親でこれから出産して育児をするのに不安がある

こどもサポートチームからのメッセージ

院内の多職種が力を合わせ、一丸となって支援のための取り組みを行っています。また地域の関係機関と連携をとりながら、こどもたちの健やかな成長をサポートするための活動を行ってまいります。