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放射線治療部門

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トモセラピー装置導入

2019年6月から新たな放射線治療機器としてトモセラピー ラディザクトを導入し、稼働しています。これは、強度変調放射線治療(IMRT)を行うことを得意とした高精度放射線治療装置です。
従来の放射線治療装置に比べ、よりがんの形状に合わせた照射が可能となりました。標的に高線量を投与しつつ、正常組織へのダメージを最小限に抑えることが可能になります。これにより身体の負担を抑えつつ、大きな治療効果が期待できます。(頭頸部がん、前立腺がん、乳がん、脳腫瘍、肺がん、胆管がん、食道がん、直腸がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮がん、悪性リンパ腫、転移性骨腫瘍など)

トモセラピー装置導入

この装置では、放射線を照射する照射口の形を高速に変化させることができます。
放射線のビームは、その形を変えながら、また体の周り360度方向から腫瘍に照射できます。

トモセラピー装置導入

照射の準備として、放射線治療医が中心となりコンピュータを用いて、CT画像をもとに線量分布図を作成します。この計画用CT装置とコンピュータも新しいものとなりました。従来に比べ正確性が増し、複雑な治療計画を短期間に行えるようになりました。

トモセラピー装置導入

放射線治療では、計画した線量を毎回正確な位置に照射することが、とても重要になります。実際には、照射直前に位置合わせ用のCTを毎回撮影し、体のズレを調整します。これにより常に正確な位置に放射線が照射されることになります。

CT画像

ラディザクトでは、一世代前のトモセラピーに比べ、位置合わせのためのCT撮影時間、照射時間が短縮されたため、一回の治療にかかる時間が短くなりました。

放射線治療の流れ

放射線治療の流れ

1.診察
放射線治療医が診察を行います。患者さんの病気や体の状態、これまでの検査、治療内容などから、放射線治療を行うかどうかを決めます。治療を行う場合は、照射方法、治療期間、期待される効果、予想される副作用などについて説明を行います。また、看護師より治療を受けるための注意事項について説明があります。

2.治療前準備
治療を開始する前に、照射のための準備を行います。実際の治療を模擬したベッドに寝てCT検査を行い、治療中の姿勢や範囲、方向などを決めます。毎回同じ姿勢で放射線を照射する事が大切です。照射する姿勢を固定するために、固定具を作ることもあります。また皮膚の表面や固定具に放射線を照射する目印となるマークを付けます。

3.放射線治療
放射線治療室に入り放射線を照射する姿勢で寝ていただきます。照射中に痛みは感じません。
放射線の照射中は、診療放射線技師は治療室から離れ隣接する操作室に入ります。操作室からはモニターで患者さんの様子を見ながら放射線の照射を行います。
正確な位置へ照射するため、照射中は動かないでください。
寝台に寝ていただいている時間は10〜15分程度です。実際の放射線の照射時間は数分です。

治療の期間中は?

ほとんどの患者さんは通院で治療を受けており、多くは通常の日常生活を続けることができます。通常、月から金曜日までの平日に治療を行います。数週間にわたって治療します。どのくらいの回数を治療するかは、病気の状態や治療の目的などにより異なります。また、期間中は、週1回放射線治療医の診察を受けます。看護師や放射線技師などの医療スタッフも、患者さんの体調の確認や、観察を行っています。気になる事がありましたら、遠慮なくお話しください。

密封小線源治療

放射線治療室では、トモセラピーによる体の外からの放射線治療以外に、密封小線源治療と呼ばれる体の内側から放射線を照射する放射線治療も行なっています。密封小線源治療は、カプセルに封入された放射線源(イリジウム)をチューブにより体の中に送り込み、体の内側から病巣のみに、集中して放射線を照射する治療です。一般に外から放射線を照射する治療と併用され、口腔や頸部のがん、子宮がんなどが適応となります。