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形成外科
顔面神経麻痺専門外来

概要
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  医師のご紹介

概要

当院は歯科大学に付属する総合病院でありますが、形成外科では形成外科専門医(医師)により広く形成外科全般の領域に渡り、良質で専門性の高い診療を行なっています。

顔の傷跡を綺麗にする、顔のできものを綺麗に取る、垂れ下がった眼瞼を引き上げ目元をくっきりとさせる、などの細かな形成手術から、頭頚部癌・乳癌・皮膚癌などの切除や外傷により失った体の一部を、マイクロサージャリーの微小血管吻合を利用した組織移植などを行なって修復する、顔面神経麻痺により動かなくなった顔面に神経・血管吻合を行なって筋肉移植をすることで表情を回復させる、などの高度な再建手術までを行なっています。顔面領域については、歯科大学の特色を生かして歯科・口腔外科医の協力も得て診療を行なっています。

施設認定

  • 日本形成外科学会認定施設

主な対象疾患

当院の形成外科が対象としているのは、大別すると以下の5分野があります。整容外科については保険診療外の治療もあります。院内の他科と協同で治療を行なう領域も多くあります。顎・口腔領域は主に歯科・口腔外科で扱っています。 

1.形成
(1)外傷や手術による傷跡や傷の盛り上がり(瘢痕やケロイド)、傷のひきつれ(瘢痕拘縮):
薬物(ステロイドの軟膏、テープ、注射療法)、圧迫(シリコンシートなど)、手術などによる総合的な治療を行ないます。
(2)皮膚や皮下のできもの(皮膚・皮下腫瘍:ほくろ、粉瘤、脂肪腫など)、黒あざ・赤あざ(母斑・血管腫): 単に腫瘍や母斑・血管腫を切除するのではなく、傷跡や変形をなるべく抑えた手術や治療を行ないます。
(3)眼瞼下垂症(腱膜性や老人性の下垂)、眼瞼内反・外反症など:眼瞼が垂れ下がり物が見え辛いため(眼瞼下垂症)、額の筋肉により一生懸命に眼瞼を持ち上げて見ることで、頭痛や肩凝りを起こすことが最近注目されています。瞼の垂れ下がりを直してすっきりとした眼瞼とすることで、これらの症状の改善が期待できます。
(4)爪変形(陥入爪・巻き爪など):ワイヤーによる矯正療法や手術治療
(5)その他:陥没乳頭(顕微鏡下に乳管を極力温存して、乳頭を引き出します)、腋臭症(わきが:原因となるアポクリン汗腺を、皮膚を切開・剥離して確実に掻爬します)

2.整容(美容)
二重瞼(重瞼術)、隆鼻術、皺取り術(face lift)、豊胸術・乳房形成術、しみ、しわ

3.先天性異常(主に外表面)
(1)頭部・顔面:眼瞼(眼瞼下垂症など)、耳介変形(副耳、耳瘻孔、埋没耳、折れ耳、立ち耳、小耳症など)、外鼻や口唇の変形(鞍鼻、斜鼻、口唇裂など)、頚部(頚嚢胞など)
(2)体幹・四肢:乳房や胸郭変形(乳房欠損、漏斗胸など)、臍異常(臍ヘルニア、出臍)、外陰部異常(尿道下裂、外性器異常など)、手足異常(合指(趾)症・多指(趾)症など)

4.外傷
(1)頭部・顔面外傷:前頭部、眼窩、鼻骨、頬骨などの顔面骨骨折、眼瞼・涙道・耳下腺管・顔面神経などの深部損傷を含む顔面軟部組織損傷
(2)四肢外傷:切断指の再接着など手外傷、下腿複雑骨折損傷の再建術など
(3)熱傷:初期治療、植皮などの手術、瘢痕拘縮の治療

5.再建術
(1)腫瘍(良性・悪性)切除後の組織欠損・変形
頭頚部腫瘍(舌・口腔底、中・下咽頭、頸部食道、上顎癌、下顎骨を含む癌、耳下腺):切除により失われた摂食・嚥下・言語などの機能をなるべく回復させ、かつ顔面の整容面を考慮した再建を行ないます。
乳癌:自分の腹部や背部の脂肪などを利用して、柔らかく自然な乳房の形成を行ないます。
胸壁・腹壁腫瘍、陰部や肛門部腫瘍、皮膚腫瘍、骨・軟部組織腫瘍など:これらの部位の腫瘍切除後に機能や整容面を考慮した再建を行ないます。皮膚腫瘍など、腫瘍切除から形成外科が担当するものもあります。
(2)外傷後の変形や機能障害
頭部顔面外傷、四肢外傷、熱傷などの外傷後の、変形や機能障害に対する再建治療
(3)治療に難渋する創傷(難治創)
褥瘡(床ずれ)、末梢動脈疾患・糖尿病・静脈鬱滞・膠原病などによる下腿潰瘍、放射線潰瘍、慢性骨髄炎、慢性膿皮症、毛巣洞
(4)その他
顔面神経麻痺再建(神経再建術、眉毛挙上、眼瞼形成、兎眼修正、口唇下垂の挙上・形成、後遺症治療など)、眼瞼痙攣(Botox注射治療だけでなく、眉毛・眼瞼形成、閉瞼筋切除なども行ないます)、上・下肢リンパ浮腫(むくみ)の治療(リンパ管静脈吻合など)、など

特色

診療経験の豊富な形成外科専門医により形成外科全般についての治療が可能です。

主な専門分野としては、頭頚部その他領域の腫瘍切除後や外傷後などの再建外科(頭頚部再建、乳房再建など)、顔面神経麻痺治療(早期・陳旧例とも)、マイクロサージャリーを利用した治療(遊離組織移植、神経再建、リンパ浮腫など)、眼瞼の形成(眼瞼下垂症や眼瞼痙攣など)などを行なっております。

特に顔面神経麻痺治療については、麻痺早期から耳鼻科・眼科医との協力のもとで(慶応大学病院形成外科で顔面神経麻痺再建の専門外来を担当)、回復期から陳旧例に至る総合的な治療を行なっています。麻痺早期例では神経移植による顔面神経再建術や兎眼治療を、陳旧例では眉毛や眼瞼の下垂・閉瞼障害・表情の喪失・ 顔の歪みや口唇の下垂などに対する治療を行ないますが、全身麻酔を要する手術から局所麻酔の外来手術まで患者様の状態や希望に応じて、種々の再建・形成手術を行なっています。表情の喪失に対する顔面の動きを回復する再建術では、マイクロサージャリーを利用した顔面への複数の薄い筋肉移植を行い、より自然な表情の回復を目指しています。また、眼瞼や頬部の引きつれ(眼瞼・顔面拘縮)、 食事時の流涙(鰐の涙)、意図しない眼と口の同時の動き(病的共同運動)などの麻痺後の後遺症に対しても、Botoxの局所注射や手術治療を行なっています。麻痺回復程度や治療効果の評価には、慶応大学理工学部と共同開発したビデオ画像からのコンピューター解析システムを利用した、詳細な客観的評価法を行なっています。

また、血管外科・皮膚科・糖尿病内科などと共同で、近年高齢化と共に増加している下腿の難治性潰瘍(末梢動脈疾患・糖尿病・静脈鬱滞などによる)に対する、新しい創傷治療の概念や血管治療、再生医療を応用した統合的な創傷治療を行なっており、その他にも褥瘡、放射線潰瘍、慢性骨髄炎、 などの難治創を扱っています。その他、皮膚の良性・悪性腫瘍など皮膚科的疾患については皮膚科との密接な協力診療を行っています。

患者様が治療に難渋している問題、原疾患は良くなったもののなお困っておられる形態的あるいは機能的問題、形成外科的治療が行われればより高い患者様の生活の質が得られそうな問題など、患者様がお悩みになられている点がございましたら、どのような事でも結構ですのでお気軽にご相談下さい。患者様の病状やご希望につき、患者様とご一緒に良く検討し、的確で丁寧な治療、 安全でかつより良い出来栄えや結果が得られる手術を心がけております。