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2023.06.15
パーシャルデンチャー補綴学講座の山下秀一郎教授と田坂彰規准教授が、令和4年度日本補綴歯科学会・学会論文賞を受賞し、令和5年5月19日(金)にパシフィコ横浜(横浜市)で開催された第132回学術大会で表彰された。選出された論文はRetentive force of telescopic crowns combining fiber-reinforced composite and zirconia. J Prosthodont Res. 2022;66:265-71.であった。本論文は、田坂准教授がドイツのハイデルベルグ大学附属病院補綴科での留学中に、Peter Rammelsberg教授の指導のもとで実施した研究である。これまでテレスコープクラウンは歯科精密鋳造にて手作業で製作していたが、近年のCAD/CAM技術をこれに応用することが可能となった。本論文では、CAD/CAMによるジルコニア製の内冠とグラスファイバー強化型コンポジットレジン製の外冠との組み合わせで製作したテレスコープクラウンは、適切な初期維持力を有することを明らかにした。本論文のテレスコープクラウンはすでに臨床応用への試みが行われており(Tasaka et al. J Prosthodont Res. 2022. doi: 10.2186/jpr.JPR_D_22_00064.)、これからの普及が期待されている。
▲ 受賞した山下教授(左)と田坂准教授
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