組織の概要
本学は1996年度に、文部省(現文部科学省)私立大学ハイテク・リサーチ・センター整備事業の補助を受け、同年に口腔科学に関する研究を重点的に行う我が国初めての施設として口腔科学研究センター(口科研)を設立しました。その後、2012年以降の大学施設の水道橋回帰に伴い、各講座に実験室を設けずに、全学共有の研究機器を口科研に設置し、幅広い研究者が利用可能な集学的研究施設を構築しました。この様な異分野連携に適した研究環境を活かし、口腔機能の解析を基盤とした種々の口腔疾患の予防法、診断法、治療法に繋がる口腔科学研究のさらなる発展を目指して研究を推進しています。
口科研は、各講座の独自の研究に加え、本学における重要な研究プロジェクトを推進する「戦略的研究組織」とそれらを支援する「研究支援組織」から構成されています。また、リサーチ・アドミニストレーターを置くことにより、総合的な研究推進および産学連携等の促進を図っています。これら「戦略的研究組織」と「研究支援組織」がさらに有機的な連携が取れるよう、「口腔科学研究センター会議」、その上部に「口腔科学研究センター運営委員会」を設置しています。
口腔科学研究センター(口科研)組織

戦略的研究組織
「研究プロジェクト推進部門」
[東京歯科大学研究プロジェクト]:本研究プロジェクトは、学長のリーダーシップの下、その時代の健康ニーズに対応した「口腔科学」に関する研究テーマを基盤とした全学的研究グループを構築し、研究に取り組んでいます。このプロジェクトでは、基礎と臨床の連携により講座間の垣根を低くした学際的な研究体制を構築し、先端研究を推進することにより、口腔機能の維持・改善と口腔疾患の予防・診断・治療に繋がるイノベーションシーズの創生を目指しています。本研究プロジェクトを通して、本学における持続的な研究力の充実を図り、その成果の社会実装による社会貢献を目指しています。
[コア研究]:優れた研究成果を有する若手3名の研究者を選出して、「東京歯科大学研究プロジェクト」とは独立した研究グループを構築し、3年間に亘り独自の研究テーマに取り組んでいます。これにより、独創性の高い研究を推進できる次世代研究者の育成を図っています。
これらの研究成果は、毎年開催される「口腔科学研究センターワークショップ」で報告しています。
研究支援組織
「研究推進支援部門」
本部門に配置された [研究推進支援部]では、研究支援、外部研究費獲得支援、研究推進体制の充実強化および研究者の研究活動の支援強化を、そして [産学連携支援部]では、産学連携研究の支援、並びに知的財産の創造、保護および利活用に関する支援を行っています。
「研究機器施設部」
口科研に設置された研究機器は、全学の共用機器であるため、厳密な研究機器管理の下に円滑な施設運営を行っています。また、これらの研究機器は一定の手続き後に学外の研究者も使用できるシステムになっています。

|
 |
X線CT微細構造システム
(μCT50, 日本電子株式会社) |
共焦点レーザースキャン顕微鏡
(LSM 880 with Airyscan NLO, Zeiss) |
 |
 |
セルソーター
(FACSMelody, BD) |
次世代シーケンサー
(NextSeq 2000, Illumina) |
「実験動物施設部」
研究者が実験動物を用いた歯科医学研究を行うために設けられた実験動物施設を、全学的に有効活用するために施設利用等に関する管理運営を行っています。

|
 |
 |
飼育室
|
小型実験動物用3DμX線CT
(CosmoScan FX, Rigaku) |
動物実験室
|
「事務部」
事務部門は、口科研内の事務を行うと共に、外部資金獲得(科学研究費補助金等)のための申請業務を行っています。
研究機器要覧