本文へ
Award for Outstanding Research Postgraduate Student 2016-17, HKU
歯科放射線学すなわち画像診断学は、体を傷つけることなく体内を可視化して患者さん一人一人の病態を診断します。初診時から経過観察まで最適な治療計画のために不可欠な分野です。
東京歯科大学歯科放射線学講座は “ローカル&グローバル”がモットー。講座員は、様々な歯科治療はもちろん、世界に通用する画像診断や放射線治療のプロフェッショナルをめざしています。
2015年に東京歯科大学に赴任した後藤多津子教授は、広く国内外にネットワークを持っています。歯学部・医学部をはじめ、工学、文学、農学、理学あるいは企業や国立博物館との連携、研究を通じて、様々な活動ができる楽しい講座です。
後藤多津子教授の前任地は大学歯学部ランキング3年連続世界1位の香港大学。加えてThe University of British ColumbiaおよびSickKids (Toronto University) での実経験も交え国際的かつ広い視野で人材育成を行っています。その成果のひとつとして、後藤教授が香港大学で指導したAndyがAward for Outstanding Research Postgraduate Student 2016-17で香港大学全学から表彰されました。 教授はIADR常任委員、IADR Diagnostic Science Group President (日本人初) や、日本学術会議 連携会員 (基礎系および臨床系)としても活動し、国内外の歯科医師を広く支援しています。
東京歯科大学(歯学臨床系)としても、また日本歯科放射線学会としても初の女性教授であり、3人の子の母でもある後藤教授のもと、各人が希望や人生設計に応じた柔軟なカリキュラムを組み、基本から世界最先端までのびのびと学んでいます。
第4学年 歯科放射線学 後藤教授による講義
第5学年 登院実習 Active learning
ファントム撮影実習
医用画像モニターを用いた 読影実習(学部学生)
歯科臨床に大切な、画像診断、画像検査、放射線防護の知識や技能を、系統立てて理解し臨床に生かしていけるような学生教育をめざしています。
教授と教員の授業は、学生に高い評価を受けています。
日本歯科放射線学会や日本顎関節学会の指導医・専門医の指導のもと、グローバルな専門医をめざします。
読影は指導医が確認
診療放射線技師と協力
診療放射線技師と協力しながら頭頸部の画像検査および画像診断を行っています。 外来や病棟からの画像検査依頼を受けて単純X線検査、歯科用CBCT検査、CT検査、超音波検査、MRI読影を行います。撮影後には若手が自分で読影診断報告書を作成し、それを指導医がチェックします。画像の向こうに病変に悩む患者さんがいることを忘れずに、疑わしい所見があれば主訴以外の病変についても的確に診断します。 読影診断報告書は翌診療日までに画像とともに院内ネットワークで配信されます。術後変化、推奨される追加検査や病理所見などについても丁寧にフォローをしています。 また、矯正歯科用のセファロ検査、インプラントのためのCT検査などは、外部医療機関からの依頼も受けています。
毎朝のフィルムカンファレンスや若手勉強会、他科と合同のCancer board、他大学と合同のMRI & US カンファレンスを開催し、診療技術および読影力の向上を図っています。 ————————————————————————————————————————————————————— 日本歯科放射線学会専門医研修施設(広告可能な専門性資格) 日本顎関節学会専門医研修施設 口腔放射線腫瘍認定医 PET 核医学歯科認定医 —————————————————————————————————————————————————————
fMRIを使った脳機能研究
腫瘍早期発見のための 超音波検査に関する研究
後藤教授と大学院生たち
画像診断で形態を見ることは当たり前となってきた今、感覚や機能など、いまだ見えないものが可視化され定量化されていけば、より多くの患者さんを救えるようになるでしょう。そのために多種多様な仲間と研究をする、これが当科の醍醐味です。
後藤教授は東京歯科大学私立大学ブランディング事業の推進委員として研究のさらなる発展にも努力しています。
国内外の大学や研究機関とも連携した研究を展開しており、早い段階で留学することも可能です。後藤教授の幅広い経験と人脈、東京歯科大学の協力のもと、若手研究者の育成にも力を注いでいます。
後藤 多津子 教授