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微生物学講座

微生物学講座

微生物学講座

講座・研究室紹介イメージ

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デンタルプラーク

口腔には、700種にも及ぶ細菌が共存し、細菌叢(マイクロバイオーム)と呼ばれる生態系を形成し、常在菌としてヒトと共生しています。しかし、その菌種組成のバランスの乱れは、う蝕や歯周病の発症に関わります。微生物学講座では、口腔の2大疾患のうち歯周病に焦点を絞り、その原因となる細菌がどのようなメカニズムによって歯周炎を引き起こすのか、どのようにしたらその予防が可能なのかについて解析を行い、歯周炎の撲滅を目指しています。これに加え、近年、歯周炎の病原体の作用が口腔のみならず、心血管系疾患、誤嚥性肺炎、糖尿病、関節リュウマチ、アルツハイマー病等の口腔以外の臓器の疾患へも影響を与えていることが報告されています。そのためわれわれは、歯周病原性菌の病原性がどのようにこれらの疾患に影響を与えているかについても解析を行い、口腔疾患予防から全身の健康への貢献を試みています。

教育

微生物学講座では、病原体の特性、生体防御の仕組みに焦点をあて、一般感染症、免疫学、口腔感染症についての講義・実習を行っています。2年次には、一般感染症については、病原体がどのような病原因子によって病気を引き起こすのか、免疫学では、生体はどのようにして病原体を排除しているのかについて講義しています。これによって感染症と生体防御という点から感染症の全体像を理解したうえで、3年次には、口腔環境の特異性を理解し、そこに生息する非常に多種の細菌によって構成される細菌叢の特異性、その中でどのようにう蝕や歯周病等の口腔疾患が発症するのかについて実習・講義を通して理解してもらうことを目標としています。これらの講義・実習によりup to dateな感染症に対する知識および感染防御法を身に付け、口腔疾患の予防および処置のための十分な能力を持ち、世界的視野で歯科医学を牽引できるような歯科医師養成を目指しています。

研究

研究内容イメージ

Porphyromonas ginigvalis感染
により傷害を受けた上皮細胞

歯周病は壮年期以降のヒトの罹患率が高く、感染者数が最大ということでギネスブックにも載った感染症です。しかし、口腔内には健常時から非常に多種の細菌が存在しているため、その病因の詳細は未だ十分に明らかにされていません。微生物学講座では歯周炎の病因について、マイクロバイオーム解析による歯周炎病巣の菌種組成の網羅的解析と、それぞれの歯周病原細菌の病原性因子の遺伝子解析および細菌間相互作用の解析からのアプローチを行うことによって、どのようなマイクロバイオームの変化がまたはどのような病原因子の作用が歯周炎発症につながるか、また生体の防御反応がどのように歯周炎に関わるかについて解明を試みています。さらに最近注目されている歯周病原細菌の心血管系疾患、糖尿病、誤嚥性肺炎といった疾患への関与についても動物モデルを用いて歯周病原性細菌がどのように他臓器に影響を及ぼすかという点から解析を行っています。 以上のような研究を基に、歯周炎の予防法の確立および口からの健康長寿への寄与を目標としています。

スタッフ

スタッフイメージ

教授 石原 和幸
講師国分 栄仁
菊池 有一郎
米澤 英雄