本文へ

東京歯科大学東京歯科大学短期大学

【全:大学日】ヘッドボタン

  • 歯学部オープンキャンパス日程
  • ENGLISH
  • 歯学部学生ポータルサイト
  • お問い合わせ

ページタイトル

口腔健康科学講座 障害者歯科・口腔顔面痛研究室

口腔健康科学講座 障害者歯科・口腔顔面痛研究室

口腔健康科学講座 障害者歯科・口腔顔面痛研究室

口腔健康科学講座 障害者歯科・口腔顔面痛研究室イメージ01

口腔健康科学講座 障害者歯科・口腔顔面痛研究室イメージ01

我障害者歯科・口腔顔面痛研究室は、摂食嚥下リハビリテーション研究室、スポーツ歯科研究室とともに複合講座として2015年に開設された口腔健康科学講座の中の1つの研究室です。所属医局員は、教員4名、レジデント3名、大学院生9名です。附属病院ではスペシャルニーズ歯科・ペインクリニック科の外来において従事しています。

研究

研究イメージ

研究イメージ

主な研究内容は、以下です。
① 顎運動時の咀嚼筋の組織酸素分析:歯ぎしり、食いしばり、開口など様々な顎運動時の咀嚼筋組織酸素状態や酸素需給の計測と同時に自律神経を解析、ブラキシズム発生時を想定した咀嚼筋の状態変化を調べ、さらに各種オーラルアプライアンスの影響を調べています。
② 神経MRI画像解析:下歯槽神経や舌神経の損傷後の神経の状態を神経MRI画像から解析し、臨床症状との関連を分析しています。
③ 疼痛関連遺伝子多型解析:抜髄や抜歯後の神経障害性疼痛や神経可塑の生じた重症の筋膜痛などの罹患脆弱性について関連遺伝子を分析することで調査しています。
④ 神経損傷患者の予後調査:下歯槽神経や舌神経の損傷患者の予後や経過と心理社会的問題について調査しています。
⑤ 三叉神経痛患者の病態調査:三叉神経痛患者の臨床所見とMRI所見との間連を調査しています。
⑥ 様々なスペシャルニーズ患者の性差、年齢差、心理状態、生活背景などあらゆる角度から病態分析を行っています。

教育

教育イメージ

教育イメージ

4学年に対する講義、6学年に対する総合講義のほか、5学年の臨床実習学生には講義、シミュレーション実習、症例見学、症例検討発表会などによって、以下に関する基本的な知識、または初歩的な技能の修得をすることを目標にして教育を行っています。
・障害者に関する医学的基礎知識
・歯科における障害者対応の基本的な知識と技能
・障害者歯科患者の行動調整法・全身管理法に関する知識
・行動調整法・全身管理法に使用する薬物に対する知識
・車椅子使用患者の歯科治療台への移乗の技能
・疼痛制御に関する基礎知識
・口腔顔面痛患者の診断とペインコントロール
・痛みに対する理学療法、物理療法、運動療法の理解と知識
・神経ブロック手技の理解と薬物や副作用に対する知識

臨床

臨床イメージ

臨床イメージ

 スペシャルニーズ歯科で対象としている患者様は、一般の歯科医院では対応が困難な患者さん,例えば嘔吐反射やパニック発作の既往、今まで局所麻酔が効かなかったといったエピソードから歯科治療の遂行が困難な患者さん、また自閉スペクトラム症や知的能力障害、脳性まひ、てんかん、精神疾患(うつ病、パニック障害、統合失調症など)、認知症、肢体不自由などを有する患者さんです。各種行動療法による歯科治療を行っており、吸入鎮静法、静脈内鎮静法、全身麻酔下の歯科治療も行っております。車いすやストレッチャーで来院される患者様でも対応可能な診療室となっております。近隣の病院との医科歯科連携も行っております。
 ペインクリニック科では、一般の歯科医院では治療が困難な患者さん,例えば非歯原性歯痛(歯が原因ではないのに歯が痛む状態)や難治性慢性疼痛(根管治療後の歯痛、舌痛、筋痛、神経痛)、感覚神経障害(抜歯や根管治療、インプラント埋入後などの感覚障害)、運動神経麻痺(顔面神経麻痺など)を主に診察しています。患者指導から始まり、薬物療法(内服や点滴静注)や理学療法(近赤外線レーザーやマイオモニター)、オーラルアプライアンス、トリガーポイント注射、鍼治療、神経ブロック(星状神経節ブロックや三叉神経ブロックなど)を用いた治療をしております。また、脳外科医や核磁気共鳴学の専門家と協力しながら、脳神経の診察や口腔外科と共同で神経修復外来も行っております。
 スペシャルニーズ歯科では年間150人ほどの新患が来院され、延べ2500人の患者様を診察しております。ペインクリニック科では年間500〜600人の新患が来院され、延べ7000人ほどの患者様を診察しております。

スタッフ

教授福田 謙一
准教授大多和 由美
講師野口 智康
助教加藤 栄助
添田 萌
レジデント野末 雅子
廣瀬 詩季子