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小児歯科学講座

小児歯科学講座

小児歯科学講座

講座・研究イメージ

 小児歯科学とは、胎児期から成人に至るまでの小児の全身と口腔領域の形態や機能の成長・発達を基礎として、口腔領域の健全な成長・発達を育成するために、その障害となる口腔疾患や異常の予防法ならびに治療法を学生や歯科臨床医に教授し、小児の歯科保健管理を行うための理論と方法を修得させることを目的とした学問です。
 東京歯科大学小児歯科学講座は、1966年(昭和41年)4月に本学の臨床系講座として開講致しました。2008年(平成20年)に第3代主任教授として新谷誠康教授が就任され、現在に至っています。開講以来、本講座の医局員は小児歯科学の理論および小児歯科臨床の結果を裏付ける研究の推進、質の高い小児歯科治療の提供、確かな力量を持った小児歯科医(日本小児歯科学会専門医)の育成を目指して奮励しております。また、国際性の涵養を主眼に海外からの研究者や留学生の受け入れ、国際学会における研究発表の奨励ならびに海外留学を推進しています。小児歯科学に興味を抱く学生も増えてきており、2018年4月現在、所属医局員は23名で、毎週、症例検討および抄読会を開催し、月に1回は若手医局員が集結し、教員の指導のもと自主的に勉強会を行っており、講座医局員一丸となって日々研鑚を積んでいます。

 

教育

教育内容イメージ

教育内容イメージ

小児歯科学講座では、第3学年後期、第4学年前期に講義、第4学年前期に基礎実習、第5学年から第6学年にかけて臨床実習、第6学年に総合講義を行っています。 このうち第3学年の講義では、顎・口腔領域を中心として小児の身体的および機能的な成長発育過程と、成長過程で生じうる異常について学びます。また第4学年では、小児歯科臨床において頻繁に遭遇する疾患および異常に対し、成長・発達の過程を考慮した予防法ならび対応法を学ぶとともに、種々の障害を有する小児患児の特徴と対応を学習し、小児に対する適切な口腔健康管理を実践する能力を身につけることを目標にしています。
 基礎実習では、マネキンを用いた模型実習を行うことで、小児期の口腔健康管理に必要な齲蝕予防処置、齲蝕や外傷などに対する治療技術の基礎を習得します。実習課題は、実際にチェアーサイドで行うことの多い診療行為を中心に編成しており、乳歯に対する歯冠修復法および歯髄処置、フッ化物歯面塗布ならびに幼若永久歯に対する予防填塞などを行っています。第4学年前期では疾患や異常の予防法・対応法に関する講義を行った後、間隔をおかずに基礎実習によって実践することで、学習した内容が身につきやすいようにカリキュラムを工夫しています。
 第5学年および第6学年に行う臨床実習では、第4学年までに講義や基礎実習で学んだ小児の口腔疾患に対するさまざまな予防法・対応法を、実際の小児患児を通じて確認し、実践します。本学には、水道橋病院と千葉歯科医療センターの2つの小児歯科診療室があり、来院する小児患児の特徴も異なっています。そのため、両方の診療室で臨床実習を行うことで、小児歯科学に対してより深い理解を得られると考えています。
 第6学年に行う総合講義では、それまでに学んだ小児歯科に関する知識や技能の再整理を行います。歯科医師国家試験に向けて復習を行うことももちろんですが、それだけに留まることなく、歯科医師になってからエビデンスに基づいた適切な小児歯科医療を提供できるよう、最新の知見や器材に関する情報を多く取り入れた講義を行うようにしています。

 

研究

研究内容イメージ

研究内容イメージ

 小児歯科学講座は臨床の場において、小児を対象としたさまざまな歯科疾患の予防と治療を行っています。従って、研究内容も小児歯科臨床において高頻度に遭遇する問題に関連するテーマが中心となっています。しかし他方では、臨床という立場にとらわれずに、基礎講座とも連帯して基礎研究の観点からの研究も行っています。インパクトの高い研究には、臨床医の目で見た詳細な病態観察と基礎研究者の手による緻密な基盤的研究の連携が必要です。今後も、小児歯科独自の研究はもちろんのこと、本学基礎講座、他大学研究機関や海外にも研究の輪を広げ、病態と予防の核心に迫るプロジェクトを展開していく予定です。
 本講座では、以下の研究が行われています。
(1) 歯を形成する遺伝子と遺伝子異常によって起こる疾患に関する研究
(2) 硬組織の分子進化に関する研究
(3) 乳幼児期の生活様式や習癖が歯列・咬合へ与える影響に関する研究
(4) 乳幼児期の齲蝕・齲蝕治療、咀嚼力に関する疫学的研究
(5) 小児口腔内細菌叢から見た口腔・全身疾患発症リスクに関する研究

 

 

臨床

臨床イメージ

臨床イメージ

 本学では水道橋病院・千葉歯科医療センターに2つの小児歯科診療室を有しています。千葉歯科医療センターは、千葉市のみならず千葉県全域から多数の小児患児に来院していただいています。水道橋病院は、千葉歯科医療センターの小児歯科診療室に比べると規模は小さいですが、最近では外国籍の小児患児も多く来院するようになってきました。
 いずれの診療室においても、成長・発達の途上にある小児の歯・口腔の疾患や異常の予防と治療、さらには成人に至るまでの長期的な口腔管理を行っています。小児の口腔内は成長発育に伴ってたえず変化するため、それぞれの発育段階に合わせた適切な治療・対応が必要です。乳歯は健全な永久歯列の発育のために大切な役割を持っていることを患児や保護者に理解していただき、患児が口腔内の健康維持・増進にとって大切な食生活や生活習慣を修得していくための基盤を作っていくサポートも行っています。そして小児歯科診療室では、来院する患児に対し、成長発育に応じた必要な指導や対応を行うことによって、健全な永久歯列を形成することを目指しています。
 本学の小児歯科診療室では、初診時16歳未満の小児の歯や口腔に生じるすべての疾患や異常に対する治療や予防にあたっています。したがって齲蝕だけでなく、歯肉炎、歯の外傷、歯列異常、過剰歯、歯の先天欠如、歯の萌出異常、口腔粘膜疾患を有するさまざまな患児が来院されます。また、齲蝕予防(シーラント、フッ化物塗布、刷掃指導、間食指導)のほか、先に挙げた疾患の予防・早期発見・早期治療に向けた定期的な診査なども行っています。定期的な健診を行うことで、成長発育に伴って生じてくる異常を予防し、または早期に発見し適切に対応することができるため、齲蝕などの疾患の処置がすんだ患児にも、当診療室では定期的な来院を勧めています。

 

 

スタッフ

教授 新谷 誠康
講師 辻野 啓一郎
今井 裕樹
櫻井 敦朗
助教 本間 宏実
荒井 亮
新居 由紀
中内 彩乃
臨床教授 藥師寺 仁
客員教授 米津 卓郎
臨床講師 熊澤 海道
レジデント 有泉 由紀子
田代 紋子
木村 基善
秋元 佐和子
臨床専門専修科生 大澤 枝里
髙野 紗弥佳
冨永 早紀
末木 真悠
田村 梨恵
根本 研吾
濱口 翔一
鏡 明祥
鏡 明展