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顎骨疾患プロジェクト

コア研究

コア研究

分子病態学研究部門

分子病態学研究部門 責任者 : 矯正歯科学講座    石井 武則
本研究部門で取り組む課題である疾患特異的iPS細胞の樹立は希少疾患の病態解明と治療法や創薬開発に非常に有用な研究手法として期待されている。特に、本研究部門では早期頭蓋癒合、合指症、口蓋裂、上顎劣成長に伴う気道閉塞などの症候を持つApert症候群に注目して研究を進めている。この症候群にはFGFR2におけるIgIIドメインSer252Trpの変異またはIgIIIドメインPro253Argの変異が認められ、通常では結合しないFGFがFGFR2に結合し過剰に細胞内シグナルが入力するGain of functionに起因する。そこで、当院矯正歯科に来院しているApert症候群の患者の口腔粘膜線維芽細胞より、疾患特異的iPS細胞を樹立し、この細胞から骨あるいは軟骨への分化異常機序の解明、および遺伝子編集技術で正常FGFR2を導入したiPS細胞による骨・軟骨形成能を確認することにより、今までに報告されてきたマウスレベルの研究成果をヒトApert症候群に対する病態解明や創薬研究へと発展させることを可能とする。さらに、本研究によりFGFRシグナリング経路メカニズムをさらに深く理解することが可能で、学術的意味も高いと考えている。

生体医工学研究部門

生体医工学研究部門 責任者 : 解剖学講座    松永 智
生体医工学研究部門では、新しい術前・術中診査手法や、硬組織疾患に対する最先端技術の臨床応用を実現するための基礎的研究を行っており、1.材料工学的手法を用いた骨の質的研究、2.最先端機器・テクニックの開発、精度検証、3.医用材料について研究を重ねている。
1.材料工学的手法を用いた骨の質的研究 骨質とは、骨の微小構造や幾何学的形状、骨基質、石灰化度、骨代謝回転、微小骨折を指し、骨強度を左右する重要な因子である。生体アパタイト結晶配向性解析、コラーゲン線維の走行、骨細胞動態の検索など、様々な骨の質的因子について検索を進めている。
2.最先端機器・テクニックの開発、精度検証 三次元有限要素法を用いた生体力学解析、最先端の工学的手法を用いた新しい診査手法を用いて独自技術の開発および精度検証を行う。
3.医用材料研究  材料工学と医歯薬学のコラボレーションによる、骨量や骨質を改善するバイオマテリアル開発を行う。

口腔分子シグナル制御研究部門

口腔分子シグナル制御研究部門 責任者 : 微生物学    菊池 有一郎
本研究部門は、微生物学講座、生理学講座、歯周病学講座から若手研究者が集い、「病原微生物」、「歯を構成する細胞」、「歯周組織」に関する分子シグナル調節機構の解明を試みる。具体的なテーマは、「口腔微生物の環境ストレス回避機構の解明」、「歯髄組織および象牙芽細胞におけるシグナルネットワークの解明」、「タバコ煙刺激と歯周病原細菌によるヒト歯肉上皮細胞のmiRNA発現および機能解析」である。研究過程において、講座間の連携および包括的なアプローチを試みつつ教員の研究技術やモチベーションの向上を試みる。その最終目標として、「病原微生物」と「歯を構成する細胞」から「口腔感染症の創薬開発」、「歯周組織」と 「病原微生物」から「上皮細胞における病原微生物の侵入メカニズム解明」、「歯を構成する細胞」と「歯周組織」 から「骨吸収抑制標的シグナル分子の探索」を掲げる。口腔疾患における分子シグナル調節機構の全容を明らかにし、分子シグナルを制御コントロールすることを口腔機能の維持に応用し、新たな歯科医療技術や創薬の開発を目指す。