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歯科矯正学講座

歯科矯正学講座

歯科矯正学講座

講座・研究イメージ

歯科矯正学講座は、1914年に初代教授の榎本美彦先生が日本最初の矯正歯科臨床教育を開始されて以来、100年以上の歴史と伝統があります。また、1975年には米国システムを取り入れた卒後研修課程が設立され、多くの優秀な矯正専門医を輩出してきました。またUniversity of Southern California 矯正学講座との短期交換留学制度を設け、最新の米国矯正治療に触れることができる様になりました。近年では、三次元的形態分析法や分子生物学的手法を駆使して最先端の研究を行い、臨床と合わせて世界をリードする矯正専門医の輩出を目指しています。卒後も同窓会との密接な連携により生涯教育の充実も図られております。当講座は、臨床教育の最前線として内外で高い評価を受けております。

教育

教育内容イメージ

教育内容イメージ

学生教育
歯科矯正学は第3学年後期に講義を行い、第4学年前期に講義と臨床基礎実習、第5学年では臨床実習、第6学年で総合講義を行っています。第3学年においては顎口腔領域の解剖やその正常な成長発育、正常咬合と不正咬合などの基本となる知識を学ぶ「総論」、そしてセファロ分析などの検査結果より理論的、総合的に症例を解析する「診断学」を学びます。苦手な人が多いセファロ分析の分野では、講義後にスモールグループによるセファロ分析の実践教育を取り入れ、個々の知識の定着を図ります。第4学年講義では、主に矯正装置について学び、総論と診断学の知識を統合して治療に反映させる「治療学」を学びます。また臨床基礎実習では、3年次に学んだ知識を実践して身につけるためにセファロ分析をはじめとした分析・診断実習、またその日の講義で学んだ矯正装置の製作を行い、講義の知識の定着をその日のうちに図ることのできるようにカリキュラムを組んでいます。第5学年の臨床実習ではそれまでの知識を元に、患者さんの治療を通じて総論、診断学、治療学の統合的な理解を目標として治療の介補、見学を行います。また、自分自身のセファロ分析、模型分析などから診断する自己症例分析実習では治療計画立案の実践を行います。また矯正臨床で使用する器具器材を実際に触れることで使用法を学んでいきます。第6学年ではこれまでの修得した知識と経験をまとめ、歯科医師国家試験に向けた講義を行います。つまづきやすいところ、知識不足の箇所などを過去の試験結果などから総合的に分析しており、わかりやすくまとめます。

卒後教育
日本矯正歯科学会の認定医取得基本研修機関、臨床研修機関に指定されており。特に3年間の基本研修機関は、1975年より米国式の本格的な卒後研修カリキュラムをいち早く採り入れ、多くの認定医を臨床の場に送り出しています。本カリキュラムは、多くの患者を多彩な治療法で研修が行えることを特徴とし、幅広い視野から矯正治療を行える臨床医の育成をめざしています。また、臨床研修期間では、日々進化するより高度な最新の治療法に対して研修が行えるようカリキュラムを一新しました。

研究

研究内容イメージ

研究内容イメージ

研究内容イメージ

歯科矯正学講座では、教育部門・臨床部門ばかりでなく、近年は研究部門にも力を入れており、より高度な体系をもつ講座へと発展しつつある。当講座では臨床研究分野と基礎研究分野の2つの分野について研究を行なっている。

 臨床統計において、顎変形症の治療に対しては、本学口腔外科と連携した外科的矯正歯科治療は、全国でも有数の症例数と長期保定症例を誇り、特に骨格性下顎前突症の長期症例は世界的に貴重なものである。また、骨延長術等の先進的な術式の積極的な採用や術式の違いによる治療結果に対するエビデンスの高い解析を行っており、関連学会において高い評価を得ている。唇顎口蓋裂の治療では、本学口腔外科と連携し世界的にも貴重な二段階口外形成術を施術された患者の矯正歯科治療を行っており、さらには他の医療連携施設で手術を受けた患者の矯正歯科治療も行っていることから、複数の手術方法で施術された患者の矯正歯科治療を分析した研究データは唇顎口蓋裂の治療法の発展に貢献できると考える。また今後迎える高齢化社会に向け、8020達成者に対する精度の高いフィールド調査を行っており、咬合と健康の密接な関係がわかりつつある。
 臨床研究においては、咬合の基礎となる正常咬合者の歯列の詳細な3D分析が行われており、顎変形症分野では、早くから口腔顎顔面外科学講座との共同でCTと3D歯列・顔面データの異種モダリティーの統合による精度の高い3D 分析の結果を基に、3Dシミュレーションの開発を行っている。術後の安定性を考慮し、術後の変化の分析や、近年では気道の評価、術後の筋肉の変化の三次元的評価も行っている。また、患者中心医療の礎として、外科的矯正治療の各ステージにおける患者の心理学的分析を行い治療計画へ反映させているところである。唇顎口蓋裂、先天異常分野においても3D計測・シミュレーションにより臨床応用可能な研究を行っている。現在急速に広まりつつある歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療においても、口腔外科と連携し世界に先駆け臨床応用を行っており、新世代のスクリュー開発に着手している。その他、埋伏歯の疫学的調査及び口腔筋機能療法の効果的な臨床応用などのトピックスについても検討を行っている。

 基礎研究分野では、不正咬合を含む頭蓋顎顔面に異常を来す疾患の病因や病態の解明、頭蓋顎顔面領域の成長発育のコントロール及び新規矯正歯科治療方法の検証やエビデンスの構築などを行っている。近年では、軟骨内骨化の調節因子の解明や下顎頭軟骨の破壊機序(関節性リウマチ、変形性関節症)の解明が成長抑制や成長促進などに応用できないかIn Vitro及びIn Vivo両方の切り口から解析を行っている。加えて、成長に関するアプローチとして、軟骨ばかりでなく筋・腱複合体の顎骨への影響について解剖学講座と連携して形態学的解析を行っている。また、本学の顎骨疾患プロジェクトとして、生化学講座と連携し矯正歯科に来院される様々な先天異常疾患患者より提供を受けた細胞を用いた疾患特的iPS細胞の樹立を行い、疾患病態解明や新規治療薬の策定について分子生物学的な観点から検討を行っている。さらに、矯正歯科治療の治療期間短縮や歯の移動コントロールを行うために、歯周組織やそれを構成する細胞に様々な刺激を加えることにより歯の移動メカニズムの全貌解明を目標として分子生物学的解析を行っている。

臨床

臨床イメージ

臨床イメージ

 矯正歯科では公益社団法人日本矯正歯科学会の指導医、臨床指導医、認定医が在籍し歯科矯正治療のエキスパートが水道橋病院と千葉歯科医療センターの2つの医療機関で日々診療を行っており、様々なタイプの不正咬合に対応しております。一般的な不正咬合に加え、顎変形症、唇顎口蓋裂や6歯以上の先天性部分無歯症などの厚生労働大臣の定める疾患に起因した咬合異常の治療についても施設認定を受けており、他の医療機関と連携をとり治療にあたっております。年間およそ1000症例という症例数に基づいた経験豊富な指導医の下、治療方針を決定しております。また、日本矯正歯科学会の基本研修機関および臨床研修機関としての施設認定を受けており次世代を担う認定医を育てるための研修機関でもあります。多くの医局員が在籍し、毎週の症例検討会にて患者様の診断内容を全医局員参加の下に行い、症例の難易度に関わらず個々の症例に対するアプローチについて意見交換し、全医局員で知識と経験を共有しながら研鑽を積んでおります。水道橋病院では都市型病院として、多くの施設からの紹介をいただき、関東全域から患者様が来院していただいています。同病院の口腔外科や小児歯科をはじめ、多くの診療科と連携することで、質の高い医療の提供を心がけております。新しく開院した千葉歯科医療センターでも、今までと変わらず小児の矯正治療から成人の矯正治療まで幅広い年齢層の患者様に来院頂いております。これらの臨床経験から学会症例報告も積極的に行い、さらに臨床や基礎研究で得た知識と知見を臨床に還元すべく、日々進歩していく最新の矯正治療を取り入れています。私たちは患者様に優しく、質の高い医療を提供することに真摯に取り組んでおります。

スタッフ

スタッフ

スタッフ

教授西井 康
准教授石井 武展
講師片田 英憲
立木 千恵
森川 泰紀
助教安村 敏彦
海老澤 朋宏
飯島 由貴
嘱託末石 研二
レジデント小泉 絹子
鈴木 早苗
西村 真由子
吉沼 紗友美
西村 達郎
市川 江里佳
石川 ひとみ
林 優希
小出 真菜
丸山 友貴
高橋 諒
臨床専門専修科生小林 奈菜美
大澤 雄一郎
太田 健太郎
沈 圭利
都丸 宏実
森 瑞貴
新井田 張
勝田 真央
小鹿 槙子
星 沙弥佳
松野 智美
伊藤 真麻
浦本 佳奈
遠藤 百華
岡野 友季
菅家 杏珠
喜田 晴美
倉持 瑠佳
小林 葵
小林 裕武
塩谷 美帆
藤森 加帆
溝口 裕莉香
吉原 寛明
佐竹 奎亮
水野 周平